三菱重工マリタイムシステムズ

三菱重工マリタイムシステムズについて

三菱重工マリタイムシステムズ株式会社は、岡山県玉野市に本社を構える造船会社で、三菱グループに所属しています。この会社は、三菱重工業が三井E&Sホールディングス（旧三井造船）から艦艇と官公庁船の事業を譲り受ける形で設立されました。2021年10月1日からの営業開始と同時に、船舶建造の本格的な活動をスタートしました。

会社の概要

三菱重工マリタイムシステムズは、造船業界において重要な役割を果たしており、特に政府および防衛関連の艦艇製造に特化しています。企業としての強みは、三菱重工業の豊富な経験と技術力に支えられている点です。また、民間からの受注も視野に入れた多様な船舶の設計・製造を行っており、近年では特に注目されています。

主要な建造船及び艦艇

同社がこれまでに手掛けた主な艦艇や船舶には、以下のようなものがあります：

• - 護衛艦

- くまの (FFM-2): この艦艇は、2021年10月に三井E&S造船から譲渡された際、建造中でした。
- ゆうべつ (FFM-8): 別の護衛艦として展開している。

• - 巡視船

- はてるま (PL-94): 各種巡視業務を行うために設計された船。
- おおすみ (PL-202): 海上保安庁に配属される巡視船です。
- さろま (PS-21): 他の巡視船と同様、海上での安全確認を支援するために設計。

• - その他の船舶

- 海神丸: 神戸大学の附属練習船で、教育・練習目的で利用されています。
- 弓削丸: 弓削商船高等専門学校の練習船としても使用されており、若手船員の育成に貢献しています。
- 開洋丸: 水産庁が保有する漁業調査船で、科学的調査に利用されます。
- 鳥羽丸 (3代目): 鳥羽商船高等専門学校向けの練習船で、2023年7月に受注が決まり、2025年3月に就航予定です。

このように、三菱重工マリタイムシステムズは多種多様な船舶の建造を手掛けており、特に公的機関向けの安全かつ効率的な船舶の開発に注力しています。

結論

現在、三菱重工マリタイムシステムズは造船業界において重要な位置を占めており、高度な技術力と信頼性を兼ね備えた艦艇と船舶の建造を通じて、国内外における海洋安全の確保に寄与しています。今後のさらなる発展が期待される企業です。

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