三谷晃代

歌手、元タレントの三谷晃代（みたに てるよ）は、1959年10月8日に生まれ、主に1970年代後半から1980年頃にかけて日本の芸能界で活躍しました。愛称はテッチとして親しまれ、ホリプロに所属していました。

来歴と人物

三谷晃代は北海道江別市で育ち、1975年6月に地元の歌謡学院で歌のレッスンを始めます。歌謡学院でのわずか3回目のレッスンの際、彼女は思わぬ形で芸能界への扉を開くことになります。フジテレビのオーディション番組『君こそスターだ!』の出場者を探しに来ていた、番組の審査員であった千家和也氏と浜圭介氏の目に留まり、番組への出場を強く勧められました。この番組出演がきっかけとなり、スカウトされて芸能界入りが決定します。そして、1976年11月5日にシングル『絶交』で歌手として本格的にデビューを果たしました。

デビュー翌年の1977年には上京し、堀越高等学校に転校します。同年を最後に歌手としての新たなレコードリリースは一旦途絶えましたが、彼女の芸能活動は続きました。歌唱活動に加え、テレビドラマや映画などに出演し、女優としてもキャリアを積んでいきます。

1980年頃に一度芸能活動から離れますが、長い時を経て2016年に再び注目を集めます。1977年に発表した唯一のオリジナルアルバム『想い出のファースト・キッス』が、2016年12月21日にSOLID RECORDSよりCDとして再発売されたのです。この復刻盤リリースを機に、三谷晃代は音楽活動を再開。ライブなどを通じて再びファンに歌声を届け始めました。

彼女の人物像としては、身長156cm。クリっとした大きな瞳が特徴的で、それがトレードマークとも言われていました。学生時代、特に中学の3年間はバスケットボール部に所属し、スポーツに打ち込んでいました。バスケットボールの他にも、バレーボールも好きなスポーツとして挙げています。また、デビュー当時のインタビューでは、ペナント収集が趣味で、全国各地のものを200枚ほど集めていると話したこともあります。

ディスコグラフィー

三谷晃代がこれまでにリリースした作品は以下の通りです。

アルバム『想い出のファースト・キッス』
リリース日: 1977年11月5日 (LP盤: TP-72280)
CD再発売: 2016年12月21日 (SOLID RECORDS)
収録曲:
SIDE A:
想い出のファースト・キッス (作詞・作曲:浜田省吾 / 編曲:渡辺エジソン)
転校 (作詞:千家和也 / 作曲:佐瀬寿一 / 編曲:船山基紀)
恋は1/4オンス (作詞:島武実 / 作曲:佐瀬寿一 / 編曲:船山基紀)
友達の恋人 (作詞:千家和也 / 作曲:佐瀬寿一 / 編曲:船山基紀)
七月のバレンタイン (作詞:高田ひろお / 作曲:山中宣正 / 編曲:あかのたちお)
あいつ (作詞:島武実 / 作曲:実川俊 / 編曲:矢野立美)
SIDE B:
絶交 (作詞:千家和也 / 作曲:佐瀬寿一 / 編曲:船山基紀)
ボーイ・フレンド (作詞・作曲:浜田省吾 / 編曲:渡辺エジソン)
ニャンコの書いたラブレター (作詞:高田ひろお / 作曲:佐瀬寿一 / 編曲:船山基紀)
夏の浜辺 (作詞:高田ひろお / 作曲:山中宣正 / 編曲:あかのたちお)
天使の涙は雨になる (作詞:千家和也 / 作曲:佐瀬寿一 / 編曲:船山基紀)
ひい・ふう・みい (作詞:島武実 / 作曲:実川俊 / 編曲:矢野立美)

シングルとしてはデビュー曲の『絶交』がありますが、この曲は上記アルバムにも収録されています。

主な出演

女優として出演した主な作品は以下の通りです。

テレビドラマ:
『怪人二十面相』(フジテレビ、大映テレビ) - 明智英子 役
『燃えろアタック』(テレビ朝日、東映) - 鈴木美智子 役
『特捜最前線』(テレビ朝日、東映) - 第173話「レイプ・恐怖の自転車置場!」(1980年8月13日放送) にゲスト出演
映画:
『ブラック・ジャック』(ホリ企画、東宝 1977年11月26日公開) - テニス部員・洋子 役
バラエティ:
『霊感ヤマカン第六感』(朝日放送)

現在もSNSなどを通じて情報発信を行い、ライブ活動を続けるなど、再び音楽への情熱を燃やしています。

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