君こそスターだ!

君こそスターだ!

『君こそスターだ!』は、1973年10月7日から1980年3月30日まで、フジテレビ系列で放送されていたオーディション番組です。この番組は、数多くの有名タレントを輩出したことで知られ、多くのファンに愛されました。略称は「君スタ」であり、同時期に放送されていた『スター誕生!』のライバルとされていました。

番組の特徴

この番組からは、林寛子、三純和子（現在のかおりくみこ）、高田みづえ、石川ひとみ、越美晴（現在のコシミハル）など、後に名を馳せることになるタレントたちが登場しました。特に、石川ひとみの優勝したグランドチャンピオン大会は、懐かしの番組特集で頻繁に取り上げられる傾向があります。また、制作協力には渡辺プロダクションが関与していました。

演出と審査方法

番組のクライマックスには、グランドチャンピオン選出時にくす玉が割られ、大量の紙吹雪と風船が舞い降りる演出がありました。合格発表は主に口頭で行われましたが、後期には、毎日放送の『アップダウンクイズ』のようなゴンドラを用いた新しいスタイルが定着しました。出場者がゴンドラに乗り、上に行くにつれて風船が割れ、そこから紙吹雪が降る演出は観客の注目を集めました。

また、初期の三波時代には不合格者から優秀な敗者復活者が選出され、次週の予選に参加する機会も用意されていました。審査の中盤では、シチュエーションコントや神経衰弱といったミニコーナーが設けられ、視聴者を楽しませました。

放送時間と司会者

この番組の放送時間は、日曜日の12:00から12:55まで（1973年10月7日から1974年3月31日）と、さらにその後は日曜日の10:00から11:00までに変更されました。歴代の司会者には、初代の三波伸介、2代目の笑福亭鶴光、3代目のおりも政夫が名を連ねました。アシスタントも多く、来栖あんなやキャンディーズ、相本久美子などが参加していました。

審査員と影響

この番組には多彩な審査員が参加しており、千家和也や森田公一、鈴木邦彦などが名前を連ねていました。このようなシステムの中で、数多くの才能が見出されていきました。

番組が終了した後も、その影響は大きく、同局のお笑い番組『笑ってる場合ですよ!』では、改題された『お笑い君こそスターだ!』としてお笑いコンテスト版が実施されました。また、1985年にはおニャン子クラブを輩出する『夕やけニャンニャン』が全国放送を開始し、「君こそスターだ!」が持つアイドル発掘の遺伝子が受け継がれていくことになりました。

まとめ

『君こそスターだ!』は日本の芸能界に大きな影響を与えたオーディション番組であり、数多くのスターを生み出しました。番組のスタイルや演出は、当時のテレビ番組制作において新たな試みを表し、視聴者に感動と思い出をもたらしました。

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