三遊亭小圓右

三遊亭小圓右

三遊亭小圓右（さんゆうてい こえんう）は、落語家の名跡です。当代は三代目にあたります（落語芸術協会のHPでは二代目と表記）。

初代三遊亭小圓右 - 後：初代三遊亭圓歌
二代目三遊亭小圓右 - 後：二代目三遊亭圓右
三代目三遊亭小圓右 - 本項で詳述

三代目三遊亭小圓右

三代目 三遊亭 小圓右（1950年7月31日 - 2025年3月28日）は、東京都小平市出身の落語家でした。本名は阿世知 義昭（あせち よしあき）。出囃子は「俳諧師」です。

経歴

関東高等学校（現：聖徳学園高等学校）を卒業。
1969年10月、三代目三遊亭圓右に入門し、「右らん」として初高座を踏みました。
1973年4月、二ツ目に昇進。
1984年4月、四代目三遊亭圓左、三遊亭左圓馬、三遊亭左遊、桂南治と共に真打に昇進し、「三代目三遊亭小圓右」を襲名しました。
2014年11月、脳梗塞で入院。以降、リハビリに励みましたが、2020年頃より落語芸術協会の香盤が「会友」へ移行し、事実上の引退状態となっていました。
2025年3月28日、心不全のため逝去。74歳でした。訃報は同年4月14日に落語芸術協会より公表されました。

三代目三遊亭小圓右は、古典落語を基本にしながらも、現代的なアレンジを加えた独自のスタイルで人気を博しました。温厚な人柄で後進の指導にも熱心であり、多くの弟子を育てました。晩年は病に苦しみましたが、落語への情熱は衰えることなく、高座復帰を目指していました。その突然の訃報は、落語界に大きな悲しみをもたらしました。

没後も、その功績は色褪せることなく、多くの落語ファンに愛され続けています。三代目三遊亭小圓右の残した録音や映像は、貴重な文化遺産として、後世に語り継がれていくことでしょう。

落語芸術協会によるプロフィールページ

参考文献
諸芸懇話会、大阪芸能懇話会共編『古今東西落語家事典』平凡社、ISBN 458212612X

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