三遊亭小笑

三遊亭 小笑（さんゆうてい こしょう）

三遊亭小笑は1980年6月25日に生まれ、現在は落語芸術協会に所属する落語家です。本名は柿元力で、出囃子には『因州因幡』を用いています。小笑は、古典落語を中心とした演出スタイルが特徴で、独特の発声と間の取り方が大きな魅力となっています。

来歴

小笑は鹿児島県鹿屋市で生まれ育ちました。彼は同じく落語家である瀧川鯉八と中学時代の同級生で、神田伯山の新作講談「グレーゾーン」では、鯉八の友人役として彼の本名で登場しています。落語の世界に足を踏み入れたのは2007年で、三遊亭笑遊に入門し、前座名として小笑を名乗ることになりました。

三遊亭小笑は2011年に二ツ目に昇進し、2021年には春風亭昇々や春風亭昇吉、笑福亭羽光と共に真打昇進を果たしました。ただし、新型コロナウイルスの影響により、披露パーティーは開催されたものの、寄席での披露は一時的に延期されるということもありました。

人物

小笑の落語には、彼自身の独自性が際立っています。喉をつぶしたような声と不思議な間の取り方で、聴衆を惹きつける才能を持っています。彼は、落語芸術協会の二ツ目によって結成されたユニット「成金」にも参加しており、さまざまなシーンで活躍しています。

内弟子としての修行時代には、厳しい試練も経験しました。特に彼が声を出すタイミングをつかむことが難しかった時期には、朝の生理現象を隠しながら師匠に呼ばれて行かなければいけない場面が多々あり、その苦労が彼の人間性に影響を与えたようです。また、ある師匠による小言については「ハイ、スミマセン」と返事をし続けるうちに、思わぬ展開を迎えることもありました。

二ツ目時代には、飲み友達である柳亭小痴楽との一晩に、泥酔した小痴楽に眼鏡のフレームを壊される事件も発生しました。小痴楽は後に弁償金を渡したものの、小笑は「嫁の眼鏡を使いまわしている」と面白おかしく返答し、周囲を笑わせました。

芸歴

• - 2007年: 三遊亭笑遊に入門、前座名「小笑」を名乗る。
• - 2011年: 二ツ目に昇進。
• - 2021年: 真打昇進。

このように三遊亭小笑は、彼自身のユニークなエピソードとともに、古典落語の魅力を伝える存在として活躍し続けています。今後の活動にさらなる期待が高まります。

もう一度検索