瀧川鯉八

瀧川 鯉八 （たきがわ こいはち）

瀧川鯉八（本名: 吉田誠）は、1981年3月27日に鹿児島県鹿屋市に生まれ、現在は落語芸術協会に所属する落語家であり俳優でもあります。彼は瀧川鯉昇の七番弟子として、2010年に二ツ目に昇進し、2020年には真打に昇進しました。その独特なスタイルと作品への情熱から、多くのファンに支持されています。

経歴

早くも学生時代から落語に魅了され、法政大学在学中に落語研究会に参加しました。特に、春風亭柳昇の弟子たちによるイベントで出会った瀧川鯉昇の芸に感動し、入門を決意。2010年に二ツ目への昇進を果たし、2020年の真打昇進を迎えました。

真打昇進時には、コロナウイルスの影響で予定されていた披露興行が延期されるも、10月には新宿末廣亭での披露がスタート。昇進からわずか3か月後に寄席でトリを取る快挙を達成しました。

人物像

外見については、落語家の林家きく麿によく似ていると評判です。そのため、きく麿の昇進パーティでは受付を務めた際に親戚が間違えるほど。こうした親しさから、新作カフェなどのイベントにも頻繁に参加しています。彼の本名が吉田誠であることから、神田伯山の新作講談「グレーゾーン」では彼と幼馴染の三遊亭小笑が登場人物として描かれています。

落語芸術協会の若手ユニット「成金」や創作話芸ユニット「ソーゾーシー」にも参加し、個性的な作品を作り出しています。独立心旺盛で、自身で創作した新作落語に特に力を入れ、古典落語に頼ることなく独自のスタイルを築いていきました。

落語スタイル

彼の落語スタイルに関しては、桃太郎が「桂花ラーメンのような落語家」と表現し、神田伯山からは「新作落語の天才」と称されています。自身が落語家を志した理由は「一人でできるから」とシンプルで、自分のペースで込めたいメッセージを創出できるところに魅力を感じています。

初期の前座修行はある一定のルールに従ったルーティンで行い、師匠からの「突っ走ってくれ」という言葉が背中を押してくれたと語ることもあります。高座での挨拶は「チャオ」と言い、独特のスタイルで観客を惹きつけます。

芸歴と受賞歴

2006年8月に瀧川鯉昇に入門し、「鯉八」の名を受け継ぎました。2010年8月には二ツ目に昇進し、2020年からは真打として活動しています。受賞歴としては、NHK新人演芸大賞や渋谷らくご大賞を受賞し、特に2021年以降の国立演芸場花形演芸大賞では連続して金賞を獲得するなど、彼の実力を証明しています。

出演経歴

テレビや映画、ラジオ等、幅広いメディアで活躍しており、さまざまな作品にも出演しております。落語だけに限らず、演技力を生かした役柄でも魅力を発揮しています。特に、近年ではドキュメンタリー番組やバラエティ番組などへの出演も増え、幅広い層に認知されています。

まとめ

瀧川鯉八は、落語と芝居の両方において多才な才能を発揮している芸人です。彼の創作に対する情熱や演技力は、今後も多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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