三重県立伊勢高等学校

三重県立伊勢高等学校

三重県立伊勢高等学校（みえけんりついせこうとうがっこう）は、三重県伊勢市に所在する公立の高等学校であり、「伊勢高」と略されて親しまれています。学校は1956年に創立し、初めは男子校でしたが翌1957年に男女共学化されました。長い歴史を持つ伊勢高は、地域において高い評価を受けている教育機関です。

沿革

伊勢高校の歴史は、1956年に開校したことに始まります。当初は男子校としてスタートしたものの、1957年に男女共学化し、幅広い層の生徒を受け入れました。1972年に南島分校が開校されましたが、わずか2年後の1974年には独立して南島高等学校となりました。このように、伊勢高は長い間地域教育の一翼を担ってきました。

2006年には創立50周年を迎え、全学年にわたりエアコンの設置が完了。さらに、同年には高等学校必履修科目の未履修問題が発覚し、カリキュラムの改訂が行われるなど、大きな出来事もありました。2012年にはスーパーサイエンスハイスクール（SSH）に指定されるなど、科学教育の強化も図られています。

校舎と施設

伊勢高校の校舎は、管理棟を中心に、1棟から3棟までが連結されており、各棟には教室や特別教室が配置されています。また、体育館やグラウンド、武道館などの運動施設も完備され、部活動や学校行事に利用されています。近年では、空調設備が各教室に導入され、生徒の快適な学習環境が整えられています。

校庭には御衣黄桜が植えられており、昭和63年に移植されて以来、訪れる人々に親しまれています。このように、環境面でも色々な配慮がなされている学校です。

行事と校風

伊勢高校では、年間を通じて多くの行事が実施されます。体育祭や文化祭、コーラス大会など、多様なイベントが生徒のコミュニケーションを促進しています。特に文化祭は「黄桜祭」と呼ばれ、生徒たちにとって大きな意義を持つ行事です。

校風は「自主自律」と「文武両道」を掲げており、生徒たちはクラブ活動と学業の両立に励んでいます。校則が緩やかであるため、生徒が自らの判断で行動することが奨励されているのも特徴的です。しかし、近年の不審者増加に伴い、一部の校則が強化されています。

進学実績

伊勢高校は南勢地区でもトップレベルの進学実績を誇ります。多くの生徒が国公立大学や著名な私立大学に進学しており、特に近隣の三重大学や名古屋大学への進学が目立ちます。また、国際科学コースでは、難関校を目指す生徒に特化したカリキュラムが組まれています。

校歌と応援歌

伊勢高校には独自の校歌があり、校歌は開校当初に宇治山田高校の校歌を使用していましたが、後に新たに作詞・作曲が行われました。校歌に加え、二つの応援歌も存在し、文化行事の際に歌われます。

伊勢高校はその独自の教育方針や、人々に愛される校風によって、伊勢市内外から多くの生徒に選ばれています。

もう一度検索