三重県立四日市南高等学校とは？意味をやさしく解説

三重県立四日市南高等学校の概要

三重県立四日市南高等学校（通称：南高または四南）は、三重県四日市市に位置する公立の高等学校です。この学校は自由な校風で知られており、地域の教育システムにおいて重要な役割を果たしています。

設置学科と環境

南高は、普通科と数理科学コースを設置しています。学校は南部丘陵地帯の登城ヶ丘に位置しており、かつては50メートルプールが存在していましたが、現在は駐車場に変わっています。文武両道を重視した教育方針があり、課外活動も盛んです。毎年、入試志願者数が多く、多くの生徒が高い学力を保っています。特に四日市高校と比較して、南高では現役での大学進学希望者が多いという特徴があります。

沿革

この学校は1959年に開校し、1974年から1995年までの21年間は四日市高校との総合選抜制度が実施されていました。この期間において、南高の生徒は四日市高校と同等の実績を誇ることができました。1994年には、新しい数理科学コースが定められ、教育の幅が広がりました。

教育方針

南高の教育方針は、勉学と運動の奨励を通じて、心身ともに逞しい人材を育成することです。また、誠実さ、素直さ、勤勉さといった気風を醸成し、個々の才能を引き出すことに努めています。人権の尊重と差別のない環境を重視する姿勢も特徴的です。

校歌

南高の校歌は、著名な詩人谷川俊太郎の作詞によるもので、音楽は武満徹が手がけています。この校歌は、谷川にとって初めての高校校歌であり、一部の歌詞は1979年に変更されました。毎朝の会は、音楽部による校歌の合唱で始まります。

交通と通学

学校へは、四日市あすなろう鉄道の西日野駅から徒歩約5分とアクセスも良好ですが、電車の本数は限られており、近隣の他校と生徒が利用するため、特に朝夕の混雑が見られます。また、遠方から通学する生徒も多く、多彩なバックグラウンドを持つ学生が集まっています。

学生生活

2003年度からは、生徒と教員の意見を反映したブレザー制の制服が導入され、旧制服は映画「いずれの森か青き海」にも登場しました。部活動も活発で、ワンダーフォーゲル部はインターハイで2連覇を果たしており、文化部も県大会で多くの実績を残していますることから、南高の学生生活は非常に活気に満ちています。演劇部や音楽部、箏曲部など、各部活動が地域で素晴らしい成績を収めており、学校全体が一体感を持って活動する一因となっています。

主な出身者

南高からは多くの著名な卒業生が輩出されています。歴史学者の秋山晋吾や衆議院議員の石原正敬、内閣府の井上裕之など、多分野で活躍する人材が多いのが特徴です。また、文化面でも、漫画家の現代洋子や情報工学者の竹川佳成など、南高出身の方々は多彩な才能を発揮しています。

三重県立四日市南高等学校