三重県道603号大杉谷海山線

三重県道603号大杉谷海山線

三重県道603号大杉谷海山線は、三重県多気郡大台町の大杉から北牟婁郡紀北町の上里まで至る、一般県道です。この道路は、自然豊かな山あいを通り、地域の住民や観光客に利用されています。また、県内でも美しい風景が広がる地域を横断しているため、多くのドライバーに親しまれています。

経路の概要

道の始まりは多気郡大台町の大杉で、ここから北に向かって延び、最終的に北牟婁郡紀北町の上里に到達します。全体の距離は約25.825キロメートルで、多岐にわたる自然や観光地を巡ることができるのが特徴です。

歴史的背景

この県道の歴史は深く、1959年に三重県道733号として認定されたことから始まります。その後、1964年には通行量が非常に少ない道路として、ほぼ全区間が指定されました。1996年になってからは、現在の名称である大杉谷海山線に変更され、同年に路線区域が明確に決定されました。

通行止めの問題もありましたが、2017年には復旧工事が完了し、全線が通行可能となりました。この区間は多気郡大台町の大杉と北牟婁郡紀北町の河内を含むおよそ16.4キロメートルにわたりました。

道路状況と交通施設

この道路の重要な特徴は、山の中を通過する際に多くの橋やトンネルがあることです。特に、水呑トンネルは284メートルの長さを持ち、1974年に完成しました。また、落合橋もこの道を走る際に通過することになります。

自然環境と観光名所

沿線には多くの観光地や自然スポットが点在しています。大台ヶ原や大杉谷、宮川貯水池、桑木谷、大河内川、不動滝など、魅力的なスポットが多いため、観光客にとっても素晴らしい体験ができます。

特に、大杉谷の美しい滝や迫力のある景観は、一度訪れる価値があります。また、この道は2つの峠を越えるため、ドライバーにとってはチャレンジでもあり、風景を楽しむことができる素晴らしいルートです。

峠について

この道路上には、「水呑峠」と「菅ノ峠」という2つの重要な峠があります。水呑峠は、大台町と紀北町の境に位置し、トンネルによって結ばれています。一方、菅ノ峠は紀北町内にあり、非常に美しい眺望が楽しめる場所です。

この県道は地域の交通に欠かせない存在であり、地域の発展にも寄与しています。農業や観光など、多くの分野で役立てられており、今後も重要な役割を果たし続けることでしょう。

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