三重電気通信部

三重電気通信部について

三重電気通信部は、かつて三重県津市にあった日本電信電話公社東海電気通信局が管轄する地方の電気通信部です。この機関は、三重県内の電報局や電話局、さらに電報電話局の運営を行っていました。現在では、かつての庁舎はNTT西日本の三重支店が入るNTT津桜橋ビルに転用されています。

沿革

三重電気通信部の設立は1949年のことです。この年の6月1日に、津市桜橋通2丁目に位置する三重木材会館内に設置されました。この時点で、地方通信インフラの強化を目的とした重要な組織が誕生したのです。

1952年11月には、通信部は庁舎を津市桜橋通2丁目の185番地へ移転し、事務機能の向上を図ります。ただし、次の年の1953年9月25日には、台風13号の影響により庁舎が浸水してしまうという不運がありました。

その後、1959年4月15日と1960年6月7日には、連続して庁舎の増築が行われ、通信部の事務庁舎がより大きな施設へと生まれ変わりました。これにより、通信業務の効率が改善され、地域の通信需要に応えられる体制が整いました。

1966年3月31日、津市桜橋2丁目の149に新たな通信部の庁舎が完成し、さらなる発展を遂げます。そして1973年2月12日には、鉄筋コンクリートで建設された増築庁舎が完成し、より堅牢な基盤が整えられました。このように、三重電気通信部は約24年にわたって、地域の通信網の中核をなす存在であり続けました。

参考文献

この機関に関する情報は、日本電信電話公社東海電気通信局が編集した書籍からの引用も多く、たとえば「東海の電信電話 -90年のあゆみ-」や「東海の電信電話 第2巻」などがあります。これらの資料は、三重の通信史を知る上で重要な文献です。

関連項目

三重電気通信部は、津電報電話局や伊勢電報電話局、さらに三瀬谷や紀勢の電報電話局とも密接に関連しています。これらの電報電話局もそれぞれの地域で重要な通信サービスを提供しており、三重県全体の通信ネットワークを支えています。特に、大雨や台風などの災害時には、地方の電報電話局が早急に情報を伝達する役割を果たしました。

このように三重電気通信部は、地域住民の生活を支える上で欠かせない存在でした。現在の通信技術とは異なる時代背景の中、多くの人々にとって情報をつなぐ大切な拠点であったことが、沿革からも伺えるでしょう。

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