三野瀬駅

三野瀬駅（みのせえき）

三野瀬駅は、三重県北牟婁郡紀北町三浦に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）紀勢本線の駅です。風光明媚な紀勢本線沿いにあり、地域住民の足として利用されています。

駅名の由来

駅名である「三野瀬」は、この地にかつて存在した三野瀬村に由来します。三野瀬村は、三浦（みうら）・道瀬（どうぜ）・海野（かいの）という3つの地域の地名を組み合わせて名付けられました。地域の歴史を今に伝える駅名と言えるでしょう。

歴史

三野瀬駅は、昭和初期に紀勢本線の延伸とともに開業しました。

1932年（昭和7年）4月26日：鉄道省紀勢東線（現・紀勢本線）の終着駅として開業。
1934年（昭和9年）12月19日：紀勢東線が当駅から尾鷲駅まで延伸し、途中駅となる。
1945年（昭和20年）7月25日：悲しい出来事が起こりました。停車中の列車が機銃掃射を受け、多数の死傷者が出ました。この時の弾痕の一部は、現在も地元の資料館に保存されています。
1959年（昭和34年）7月15日：線路名称が改定され、紀勢東線が紀勢本線に編入。紀勢本線の駅となる。
1962年（昭和37年）2月1日：貨物取扱が廃止。
1983年（昭和58年）12月21日：無人駅化。荷物扱いも廃止。
* 1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東海の駅となる。

駅構造

三野瀬駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換が可能です。ホーム間は跨線橋で連絡しています。駅舎は建て替えられており、現在はシンプルな簡易駅舎となっています。駅は紀伊長島駅が管理する無人駅です。

のりば

利用状況

近年の1日平均乗車人員は以下の通りです。（「三重県統計書」より）

※データは省略

駅周辺

駅周辺は、自然豊かな風景が広がっています。近くには集落があり、静かな環境です。

その他

駅舎改築の際、機銃掃射の弾痕が残る柱が切り取られ、紀伊長島町郷土資料館に保存されています。戦争の悲惨さを伝える貴重な資料となっています。

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）

■紀勢本線

紀伊長島駅 - 三野瀬駅 - 船津駅

まとめ

三野瀬駅は、紀勢本線のローカル駅として、地域の方々に利用されています。駅名の由来や戦時中の出来事など、様々な歴史を持つ駅でもあります。機会があれば、ぜひ一度訪れてみてください。

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