三集 (増支部)

三集の概要

『三集』、正式には「Tika-nipāta」と呼ばれるこの文書は、パーリ仏典経蔵の増支部に位置付けられ、仏教の教えを深く探るための重要な資料です。全体として、18品184経から構成されており、それぞれの品は異なるテーマと教えを持っています。

構成の詳細

『三集』は、異なる五十の単位に分かれており、初の五十、第二の五十、第三の五十、そして五十所不摂の品という構成になっています。以下に、各品の名前とその番号を示します。

初の五十

1. 愚人品 （Bāla-vaggo） — 1-10
2. 車匠品 （Rathakāra-vaggo） — 11-20
3. 人品 （Puggala-vaggo） — 21-30
4. 天使品 （Devadūta-vaggo） — 31-40
5. 小品 （Cūḷa-vaggo） — 41-51

第二の五十

6. 婆羅門品 （Brāhmaṇa-vaggo） — 52-61
7. 大品 （Mahā-vaggo） — 62-71
8. 阿難品 （Ānanda-vaggo） — 72-87
9. 沙門品 （Sāmañña-vaggo） — 82-92
10. 一掬塩品 （Loṇa-kapalla-vaggo） — 93-103

第三の五十

11. 等覚品 （Sambodha-vaggo） — 104-113
12. 悪趣品 （Āpāyika-vaggo） — 114-123
13. 拘尸那掲羅品 （Kusināra-vaggo） — 124-133
14. 戦士品 （Yodhājīva-vaggo） — 134-146
15. 吉祥品 （Maṅgala-vaggo） — 147-156

五十所不摂の品

16. 裸形品 （Acelaka-vaggo） — 157-163
17. 業道品 （Kammapatha-peyyālaṃ） — 164-183
18. 貪品 （Rāga-peyyālaṃ） — 184

日本語訳

この重要な経典は日本語訳として『南伝大蔵経・経蔵・増支部経典1』のタイトルで知られています。出版社は大蔵出版が担当しています。

脚注・出典

『三集』に関する研究や記述は多岐に渡り、仏教の教義理解を深めるための貴重な資源となっています。特に、この経典にはさまざまな人々や価値観に対する教えが含まれており、現代の宗教的対話や哲学的考察にも影響を与えています。

関連項目

この経典を通じて、仏教の基本的な教えや倫理観についての理解を深めることができるでしょう。直面するさまざまな課題に対してどのように接し、解決していくかを考える一助ともなるでしょう。また、他の仏教文献との関連性についても探求することをお勧めします。

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