上中条 (熊谷市)

上中条（かみちゅうじょう）

上中条は埼玉県熊谷市の一部であり、かつての北埼玉郡上中条村を形作る重要な地域です。郵便番号は360-0001で、熊谷市の北東部に広がっています。周囲には大塚や上川上、今井、四方寺といった地域が隣接しており、交通の便も良好です。

地理

上中条地域は、埼玉県道・群馬県道83号熊谷館林線と埼玉県道303号弥藤吾行田線が交差する地点に位置しています。鉄道や国道は通っていませんが、県道が通過することからアクセスは比較的便利です。地域内には小字も点在し、昔ながらの風情が残されています。

歴史

上中条の起源は江戸時代にさかのぼり、当初は上中条村と呼ばれていました。また、古くは中条郷と呼ばれており、これは条里制に基づく土地利用から生まれた名称です。戦国時代には藤原氏の中条常光がこの地に館を構え、中条氏の発祥の地ともなったと言われています。

幕末には埼玉郡に属し、複数の藩による支配があったことが記録されています。1868年に発生した廃藩置県を経て、1879年には北埼玉郡に編入されました。1889年に町村制が施行されると、上中条村は独立した自治体として成立しました。

1909年には中条組合村に統合され、その後1954年に熊谷市に編入され、最終的には2005年に住所表記が見直され、現在の上中条という地名が確立されました。

世帯数と人口

2017年のデータによると、この地域の世帯数や人口は一定の数を維持しており、地域の生活基盤が健全であることが伺えます。

学校と教育

上中条には市立の小学校と中学校があり、地域の子どもたちが教育を受ける環境が整っています。学区は明確に設定されており、地域住民のコミュニティ活動も盛んです。

交通とアクセス

上中条では県道が交わる地点にバス停が設置されており、熊谷駅へ向かう便が多数運行されています。主なバス路線には国際十王交通が運行する路線があり、地域内外へのアクセスが便利です。

主な施設

上中条には多くの寺社が存在し、観音寺や常光院、秋葉神社、そして多くの公園があります。これらの場所は地域の人々に親しまれており、文化的・宗教的な意義を持っています。さらに、熊谷上中条簡易郵便局や中条小学校、地元の農村センターなどの公共施設も存在し、地域の生活を支えています。

まとめ

上中条は単なる地名にとどまらず、歴史ある文化や多様な地域資源に恵まれた魅力的な場所です。地域のつながりを大切にしながら、今でも多くの人々がこの地で生活し、育ち続けています。

もう一度検索