上井文彦

上井文彦：プロレス界を駆け抜けた異才

上井文彦（うわい ふみひこ）は、1954年4月4日生まれ、山口県下関市出身の実業家であり、かつて新日本プロレスの執行役員を務めた人物です。プロレスプロモーターとしてもその名を知られ、プロレス界に多大な影響を与えました。

新日本プロレスでのキャリア

大阪経済大学卒業後、1977年に新日本プロレスに入社。営業、渉外、マッチメイカーなど多岐にわたる業務を担当し、アントニオ猪木vsマサ斎藤という伝説的な巌流島決戦にも深く関わりました。1985年に新日本プロレスを退社し、UWFへ移籍しますが、翌年には復帰。新日本プロレスを支える重要な役割を担いました。

2002年4月にはマッチメイカーに就任し、2003年6月には取締役から執行役員へと昇進。しかし、2004年10月に新日本プロレスを解雇されます。

ビッグマウス・ラウドの設立とUWAI STATION

2005年1月、上井は有限会社ビッグマウスを立ち上げ、プロレス興行部門としてビッグマウス・ラウドを設立。前田日明をスーパーバイザーに迎えるなど話題を集めましたが、1年で袂を分かつことになります。2006年10月には「UWAI STATION」を旗揚げし、独自のプロレスを展開しましたが、2007年10月の興行を最後に活動を休止しました。

その後

2016年からは、関西地区を中心に自主興行「STRONG STYLE HISTORY」を開催し、プロレスへの情熱を再び燃やしています。

エピソード

上井文彦は、数々のエピソードを持つ人物としても知られています。

UWF旗揚げシリーズ最終戦での、藤原喜明に対する挑発的なマイクアピール。
巌流島の戦いの企画書を清書したこと。
星野勘太郎率いる『プロレス結社 魔界倶楽部』の生みの親であること。
ビッグバン・ベイダーのリングネーム誕生秘話。
K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!での、中邑真輔の試合に対する抗議。
新日本プロレス両国国技館大会での、長州力の名台詞誕生の舞台裏。
UWAI STATIONの名付け親が柴田勝頼であること。
オカダ・カズチカ、飯伏幸太といった現在活躍する選手が、UWAI STATIONのリングに上がっていたこと。

これらのエピソードからも、上井文彦がプロレス界に与えた影響の大きさが伺えます。

著書

「ゼロ年代」狂想のプロレス暗黒期（G SPIRITS BOOK、辰巳出版）

入場曲

「TRAIN-TRAIN」THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS – UWAI STATION時

上井文彦は、プロレス界の裏方として、数々の話題を提供し、多くのファンを魅了し続けています。その情熱と行動力は、これからもプロレス界に新たな風を吹き込むことでしょう。

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