上今井香取神社

上今井香取神社

概要

上今井香取神社（かみいまいかとりじんじゃ）は、東京都江戸川区に鎮座する神社です。1564年（永禄7年）に創建され、上今井村の鎮守として地域住民に大切にされてきました。現在でも本地仏として十一面観音を祀っており、神仏習合の歴史を今に伝える貴重な存在です。

歴史

創建は1564年（永禄7年）に遡ります。当時、この地は上今井村と呼ばれ、香取神社は村の守り神として崇められていました。長い年月を経て、1974年（昭和49年）には、鉄筋構造の新しい社殿が建設され、現在の姿となりました。しかし、創建当時から祀られている十一面観音は、今も変わらず人々の信仰を集めています。

神仏習合の名残

上今井香取神社には、神仏習合時代の名残が色濃く残っています。本地仏である十一面観音は、神社でありながら仏像が祀られているという、歴史的な背景を物語っています。これは、神道と仏教が深く結びついていた時代の象徴であり、当時の信仰形態を知る上で重要な要素となっています。

富士塚

社殿の背後には、富士塚が築かれています。この富士塚は、1930年（昭和5年）に富士講「上今井割菱八行講」によって造られました。富士山を模して作られた塚は、富士信仰の隆盛を今に伝えるもので、江戸川区の有形民俗文化財に登録されています。塚の頂上からは、周囲の景色を一望でき、地域の人々の憩いの場となっています。

文化財

今井の富士塚
江戸川区登録有形民俗文化財・民俗資料に指定されています。この富士塚は、地域の歴史と文化を物語る貴重な存在です。

交通アクセス

都営新宿線「一之江駅」より徒歩約12分です。駅からのアクセスも良く、訪れやすい場所にあります。

参考文献

内田定夫 著『江戸川区史跡散歩 (東京史跡ガイド23)』学生社、1992年
「上今井村 香取社」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ29葛飾郡ノ10、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763979/66。
“今井の富士塚”. 江戸川区 (2019年1月31日). 2021年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月16日閲覧。

関連項目

富士塚
* 香取神社

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