上伊那郡

上伊那郡について

上伊那郡（かみいなぐん）は、長野県に位置する郡で、現在の人口は79,521人、面積は514.61平方キロメートルです。人口密度は155人/km²に達しています。この郡は辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村の3町3村から成り立っています。

郡の歴史

上伊那郡は、1879年に成立した行政区画で、当初の区域には伊那市や駒ヶ根市、さらに下伊那郡の松川町の一部分も含まれていました。現在も、伊那市や駒ヶ根市を加えた「上伊那地域」として広く知られています。

発足前の歴史

上伊那郡が現在の形になるまでには、多くの歴史的な出来事があります。明治元年、1868年には幕府領が伊那県に属するようになり、以降も様々な藩の変遷が見られました。また、明治12年の郡区町村編制法により、上伊那郡が正式に発足しました。これにより、郡役所は伊那村（第2次）に置かれることになりました。

明治13年には、朝日村が分割され、樋口村、平出村、沢底村、赤羽村の4村が新たに設立され、その後も村の分割や統合が進んでいきました。明治24年には郡制が施行され、地域の行政が一層整備されていくことになります。

郡発足以降の変遷

以降の年代でも、上伊那郡はさまざまな町村の合併や分割を経験しました。例えば、昭和22年には伊那富村が町制を施行し辰野町に改名しました。さらに昭和29年には伊那市が発足し、その翌年には中箕輪町が町制を施行するなど、行政の体制が変化してきました。これにより、上伊那郡としての役目は次第に少なくなり、最終的に昭和18年に高遠町と長谷村が伊那市に合併し、現在は残る3町3村だけが存在しています。

地理と文化

上伊那郡は、その豊かな自然環境と地域文化が魅力的です。周囲には山々が広がり、清流が流れるこの地域では、四季折々の美しい風景が楽しめます。地元の祭りや農産物、伝統工芸品など、地域独自の文化も息づいています。

アクセス

交通面では、上伊那郡は中央自動車道や国道153号線が通っており、他の地域とのアクセスも良好です。また、鉄道については、JR飯田線が通っています。

総じて、上伊那郡は自然と歴史が融合した美しい場所で、多くの人々に愛されている地域です。今後の発展にも期待が寄せられています。

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