上土新田

上土新田(あげつちしんでん)の概要

上土新田は静岡県静岡市葵区に所在する町名であり、特定の丁目を持たない単独の町名です。現在、住居表示は実施されていません。周囲を葵区北沼上に接する飛地として存在し、歴史や地理的な背景があります。

地理的な位置

葵区の東側には広がり、多くの川に囲まれています。もともと安東川や浅畑川、さらには巴川の周辺にあたる広い範囲が上土新田の一部でしたが、時代とともに周辺の町が再編され、上土新田の区域は縮小しました。特に区画整理の結果、周辺町に編入されることで地名が消失し、現在の上土新田はその名残をとどめる少数の区域のみとなっています。

歴史的経緯

上土新田の歴史は昭和にさかのぼります。1934年10月には安倍郡千代田村が静岡市に編入され、この時から上土新田も市の一部となりました。その後、1967年に一部が新設された竜南地区に編入され、1969年には新たに設立された城北にまた一部が移されました。さらに1974年には流通センター、新設された加藤島や観山地区など他の町にも分割されていきます。

1977年には牛田や諏訪、天神前、野丈、薬師などにも一部が編入され、町名の変化が続きました。2004年に入ると、上土新田の区域はさらに上土一丁目、上土二丁目、古庄五丁目といった新しい町名に取り込まれ、住居表示が実施されることになりました。

この過程を経て、2005年4月には政令指定都市化により、葵区の一部として認識されるようになります。同年11月には、再び地域が見直され、葵区南沼上一丁目に一部が編入されました。

郵便と生活環境

上土新田の郵便番号は420-0811であり、集配は静岡中央郵便局が担当しています。この地域では、静岡市の中心地へのアクセスも良好で、住環境が整っています。周辺には緑あふれる場所もあり、静かな生活を求める人々にとって魅力的な地域です。

結論

上土新田は、時代とともにその地理的、歴史的な構造が変わり続けてきました。現在は、飛地として周囲の町に囲まれた独特の存在感を持った町名です。静岡市の発展と共に変化してきたこの地域の歴史を知ることで、静岡市全体の成り立ちや地域の特色が一層深く理解できることでしょう。

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