上大月駅

上大月駅の概要

上大月駅（かみおおつきえき）は、山梨県大月市大月二丁目に位置する富士山麓電気鉄道富士急行線の駅であり、駅番号はFJ02です。この駅は「都留高校前」という副駅名も持っており、特に都留高等学校へのアクセス便利な場所にあります。かつては普通列車の一部がこの駅を通過していましたが、2021年3月のダイヤ改正以降は、すべての普通列車が停車するようになりました。

歴史

上大月駅は1929年6月19日に「大月橋駅」として開業しました。その後、1934年までに現在の「上大月駅」に改名されています。2015年にはICカード「Suica」の利用が可能になり、便利さが増しました。また、2019年には副駅名として「都留高校前」が導入されました。2022年4月1日には、富士急行の鉄道事業の分割により、富士山麓電気鉄道の駅となりました。これにより、地域の交通網の再編成が進んでいます。

駅構造

上大月駅は唯一の単式ホームを持つ地上駅です。ホームは西側に位置しており、カーブする線路に沿って南北に走っています。無人駅であり、駅舎は存在しませんが、ホームには小さな待合室があります。この待合室は当時の富士急行と山梨県立都留高等学校が共同でデザインしたもので、校舎を感じさせるような温かみのあるデザインになっています。待合室には大きな丸時計が掛けられ、壁は木材を使用して白色に塗装されています。駅の切り通し内に設置されており、大月方には国道20号の跨線橋があります。ホーム中ほどから国道へは細い坂道が続いており、簡易Suica改札機は待合室の脇に設置されています。

利用状況

2018年度の時点で、上大月駅の1日平均乗車人員は82人と、富士急行線の中でも最も少ない乗降客数を記録しています。これは無人駅であることや、交通網の立地による影響もあるかもしれません。

駅周辺の施設

上大月駅の周辺は大月市の市街地に近く、周囲には大月市立大月東小学校や山梨県立都留高等学校があります。また、大月市立中央病院も西側にあり、地域住民にとっては便利な施設が揃っています。駅からは大月市役所まで約300メートルと近く、JR中央本線の大月駅からも同様の距離感にあります。さらに、駅の西方面には国道20号から分岐する国道139号があり、250メートルほど先で桂川と笹子川が合流しています。

バス路線

駅周辺では、国道20号沿いに「都留高校前」停留所や「市役所前」停留所があり、富士急バスの路線が発着しています。これにより、地域間の連携が強化され、上大月駅を利用する多くの人々にとって利便性が向上しています。

隣の駅

上大月駅の隣には、富士山麓電気鉄道の大月駅（FJ01）および田野倉駅（FJ03）が位置しています。

まとめ

上大月駅は、地元の学生や市民にとって重要な交通拠点であり、その歴史や構造、周辺施設などを通じて、地域の文化や生活に深く結びついています。今後の発展にも期待が寄せられています。

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