上天津駅

上天津駅について

上天津駅（かみあまづえき）は、かつて京都府福知山市上天津に位置した北丹鉄道の駅であり、1974年に廃駅となりました。駅は1923年9月22日に北丹鉄道の福知山 - 河守間の開業に伴い開設されました。北丹鉄道は1971年に営業を休止し、その後3年を経て完全に廃止されました。この歴史的な駅は、地域の発展に大きな役割を果たしていました。

歴史概要

上天津駅の歴史を振り返ると、開業当初は多くの旅客を迎え入れましたが、時折水害に見舞われ、1953年には台風13号の影響で17日間の営業が休止しました。1954年には復旧工事が行われ、全線が再び営業を再開しました。しかし、1961年に第2室戸台風により再度営業休止となるなど、悪天候による影響が続きました。最終的に1971年に営業を休止し、1974年には駅自体が廃止されることとなりました。

駅の構造

上天津駅は、地上駅でホームが地面に直接接している構造を持ち、1面のホームを有していました。当初この駅は停車場として機能していましたが、戦後に北丹鉄道の側線が撤去されるとともに、停留場としての役割に変わっていきました。無人駅であり、駅員の配置はなかったため、利用者は自主的に利用していました。

駅周辺の環境

駅が存在した場所は、福知山市立天津小学校の近くで、周囲は穏やかな田園風景が広がっていました。しかし、今では駅の遺構は残っておらず、当時の面影を記憶するには周囲を訪れるしかありません。線路跡は整備され、福知山市道広小路勅使線がその一部として通っています。

なお、当駅から下天津駅方面へ向かう線路跡は、国道175号に囲まれた藪へと変わってしまい、往時の賑わいを感じることは難しくなっています。また、下川駅との間には、長い牧川橋梁が存在し、北丹鉄道の名物でしたが、これも河川改修により跡形もなく消えてしまいました。

最後に

上天津駅は、地域の歴史の一部として、多くの人々にとって思い出深い場所でした。廃止された後も、地域社会の発展に寄与した駅として語り継がれています。周囲を訪れることで、かつての賑わいを感じ取ることができるかもしれません。このように、上天津駅はただの鉄道駅ではなく、地域の歴史や文化の一部として今なおその存在意義を持ち続けています。

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