上小川駅

上小川駅の概要

上小川駅（かみおがわえき）は、茨城県久慈郡大子町頃藤に所在する東日本旅客鉄道（JR東日本）水郡線の駅です。この駅は、地域住民にとって重要な交通手段であり、自然に囲まれた環境でのアクセスが可能です。

歴史

上小川駅は、1925年8月15日に国有鉄道の駅として開設されました。その後、時を経て1970年に貨物取扱いが廃止されます。1983年には、水郡線がCTC化されたことに伴い無人化被害に遭いましたが、行き違い設備は残り、駅舎内では地方公共団体が乗車券を発売する役割が与えられました。

1987年には国鉄の分割民営化によりJR東日本の駅となり、1990年には公民館および役場の出張所を併設した新しい駅舎が完成しました。

2019年には、令和元年東日本台風（通称、台風19号）の影響で重要な橋が流出し、一時的に全線が不通になる事態が発生しました。これにより、代替バスが運行されるなど地域の交通に影響が出ましたが、2021年には運行が再開されました。

駅構造

上小川駅は、相対式ホーム2面2線の地上駅です。両ホームは跨線橋によって連絡しています。また、保線機器用の側線も設けられています。この駅は水郡線の統括センターである常陸大子駅が管理している簡易委託駅で、駅舎には地域の公民館も併設されています。案内においてはホーム番号は設定されていません。

利用状況

2023年度の上小川駅の1日平均乗車人員は35人とされています。ここ数年の乗車人員は比較的安定しており、地域に密着した存在としての役割を果たしています。特に、地元住民や観光客が利用する重要な駅としての側面も有しています。

駅周辺

上小川駅の周囲には、自然豊かな環境が広がっています。特に「上小川キャンプ場」や久慈川、奥久慈渓谷などが近くにあり、観光客にも人気のスポットとなっています。また、周辺施設として上小川郵便局や大子町立上小川小学校、南中学校、さらに茨城県立大子特別支援学校もあります。交通面では国道118号が近くを走っており、地域へのアクセスも良好です。

バス路線については、「上小川駅前」という停留所があり、茨城交通のバスサービスが利用可能ですが、かつて存在した高速バスの停留所は2019年4月に廃止されています。

近隣の駅

上小川駅の隣には西金駅と袋田駅があり、水郡線の中核をなす駅同士として機能しています。

終わりに

上小川駅は、地域の歴史や地元住民の生活に深く結びついた駅です。これからも、自然と共に時代に即した役割を果たしていくことが期待されます。

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