上小田井駅

上小田井駅 (かみおたいえき)

上小田井駅は、愛知県名古屋市西区貴生町にある鉄道駅で、名古屋鉄道（名鉄）の犬山線と名古屋市営地下鉄の鶴舞線が交わる地点として重要な役割を果たしています。名鉄では駅番号IY03、地下鉄ではT01が付けられています。

駅の概要

この駅は名鉄と地下鉄が共同利用する駅であり、地下鉄鶴舞線は特に注目される存在で、ここを起点としています。また、鶴舞線の一部列車は犬山線と相互に直通運転を行い、利用者は岩倉や犬山方面にもスムーズにアクセスすることができます。

歴史的背景

上小田井駅の歴史は、かつて存在した平田橋駅に遡ります。平田橋駅は西春日井郡に位置していましたが、1991年に名古屋市西区に移転して上小田井駅として新たに開業されました。当駅の開業は名古屋市営地下鉄の鶴舞線の延伸計画に伴うもので、その後、駅の整備が進みました。

名古屋市は「小田井総合駅」構想を持ち、当駅と国鉄瀬戸線の小田井駅を直結させる計画を検討しましたが、一時期工事が中断され、構想は長らく実現しませんでした。2010年には完成を迎えたとされていますが、駅同士の高架連絡は未だに実現していない状況です。

駅の構造

上小田井駅は高架駅で、島式ホーム2面4線を備えています。特に、地下鉄に対応するホームは8両編成まで受け入れることが可能です。名鉄の列車は外側の2線に、鶴舞線の列車は内側の2線に発着します。

発車案内はLED式で、注意喚起に工夫がなされています。また、接続待ちが行われないため、遅延した場合の乗り換えには注意が必要です。この駅ではICカード「manaca」が利用でき、名鉄の乗車券確認システムも導入されています。

駅周辺の環境

駅周辺には国道302号線と名古屋第二環状自動車道が通っており、アクセスは良好です。周辺地域は商業施設や金融機関が集まり、コンビニエンスストアも見受けられます。特に南口では飲食店や銀行が並び、生活利便性が高いエリアです。北口側には大規模なショッピングモール「mozoワンダーシティ」があり、多くの買い物客で賑わいます。

利用状況

2022年度のデータによると、上小田井駅の1日平均乗降人員は約18,555人に上ります。名鉄の駅では利用者数が多く、特に周辺地域からのアクセスが良好で、名古屋市内への通勤や通学に利用される重要な交通のハブとなっています。

このように、上小田井駅は名古屋市内で非常に重要な位置を占めており、地域の交通インフラとしての役割を果たし続けています。今後もその発展が期待される駅です。

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