上小鴨駅

上小鴨駅の概要

上小鴨駅（かみおがもえき）は、鳥取県倉吉市上古川にあった日本国有鉄道（国鉄）倉吉線の駅であり、1996年まで営業を行っていましたが、1985年に廃駅となりました。この駅は、倉吉市の歴史において重要な役割を果たしていました。特に、地域住民の移動手段として利用されていたことから、その存在は大切でした。

歴史的背景

上小鴨駅は、1941年5月17日に倉吉駅（後の打吹駅）と関金駅間の延伸時に一般駅として開業しました。この当時、倉吉線は地域の交通インフラとして発展しており、上小鴨駅もその一部として重要な位置を占めていました。

1961年には、貨物の取り扱いを終了し、1984年2月には荷物の取り扱いが廃止されたため、無人駅となりました。これにより、駅の運営が徐々に簡略化され、訪れる乗客が減少していくことになります。1985年4月1日、倉吉線全線の廃止に伴い、上小鴨駅もその役割を終えました。

駅の構造

上小鴨駅は、廃止時点で単式ホームが1面1線の構成であり、比較的小さな駅でした。利用客が少なかったため、エレベーターや大きな待合室などの付帯施設は設けられていませんでしたが、地域の人々にとっては重要な駅であったことに変わりありません。

駅周辺の地域

駅の周辺には、倉吉上小鴨郵便局や国道313号が立地しており、地域の中心として機能していました。また、日交バスの「上古川」停留所も近くにあり、公共交通網の一環を担っていました。

現在の状況

上小鴨駅跡は、現在では完全に駅舎が撤去されており、新たに公園（ロードステーションかみおがも）として整備されています。この公園は、地域住民や観光客の憩いの場として利用されており、トイレも完備されています。また、この施設は「花と緑のふれあいロード」と呼ばれる遊歩道の終着地点でもあり、訪れる人々に自然とのふれあいを提供しています。

隣接する駅

上小鴨駅の隣には、その名の通り小鴨駅が、もう一方には関金駅がありました。これらの駅は、倉吉線の一部としてそれぞれの役割を果たしていました。

最後に

上小鴨駅の廃駅は、地域の交通史における一部を示しています。廃止された駅は多く存在しますが、それぞれが地域の発展に寄与してきたことは忘れてはならない事実です。上小鴨駅の跡地が新たな利用法で地域に貢献していることは、地域が常に進化し続けていることを示しています。

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