上山仁

上山 仁（かみやま ひとし）

上山仁は、1966年6月21日生まれ、青森県川内町出身の元プロボクサーです。彼は、日本ジュニアミドル級（現在のスーパーウェルター級）王者として知られ、20度の防衛記録を持つボクシング界の名選手です。プロボクシングキャリアの多くを新日本木村ボクシングジムで過ごしました。

来歴

1986年に、初めてリングに上がった上山は、7月24日にプロデビューを果たし、その試合では相手を初回でKOして見事な勝利を収めました。その後の12月19日には、東日本ウェルター級の新人王に輝き、1987年2月21日には全日本同級の新人王も獲得しました。順調なスタートを切った上山でしたが、1988年5月9日には、プロ10戦目にして日本王座への初挑戦を果たしましたが、当時の日本ウェルター級王者である吉野弘幸に敗れ、王座を手に入れることはできませんでした。この試合で彼は初の黒星を喫し、この経験が後の彼の成長に繋がります。

上山はその後、階級を1つ上げてジュニアミドル級に転向し、1989年1月9日には12戦目で再び日本王座に挑戦になります。この時の対戦相手は大竹永寿で、空位の日本ジュニアミドル級王座を争った結果、上山は5回でKO勝ちを飾り、ついに日本王座を獲得しました。以降の彼は、年間3回から4回のペースで王座防衛を続けることになります。

1991年9月22日、上山は日本王座の10度目の防衛を果たしました。同年12月9日には、ウェルター級時代に敗れた吉野とノンタイトルの再戦が行われ、多くの注目が集まりました。試合の結果は上山の7回KO勝ちで、3年前のリベンジを果たしました。この成功により、彼はその後も日本王座を2度防衛し、合計で12度目の防衛を達成しました。

1992年12月21日には、日本王座在位のまま、世界初挑戦を果たします。敵地でフリオ・セサール・バスケス（アルゼンチン）とWBA世界ジュニアミドル級王座を争いましたが、試合は上山にとって厳しいものとなりました。初回に3度のダウンを奪われてしまい、結果としてはKO負け。ここで彼の世界王座獲得の夢は潰えてしまいます。

しかし、上山はその後も日本王者としての防衛戦を続け、1995年3月13日には遂に20度目の防衛に成功しました。その試合が彼のプロボクサーとしての最後の試合となり、引退を決意しました。王座を返上し、8月14日には引退式を行い、長いキャリアに終止符を打ちました。

関連項目

男子ボクサー一覧
ボクシング日本王者一覧

彼の功績は、ボクシング界において今でも語り継がれています。上山仁の戦績は、これからも多くの後輩たちに影響を与えていくことでしょう。

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