上山口

上山口（かみやまぐち）とは

上山口は埼玉県所沢市に位置する大字で、郵便番号は359-1153です。この地域は、1889年に施行された町村制に伴って誕生した上山口村の名残を残しています。上山口は、所沢市の西南部の山口地区に属し、面積は約2.074平方キロメートルです。周囲には山口、勝楽寺、三ヶ島、北野南、小手指南があり、東京都東大和市の多摩湖にも接しています。

地理と観光

上山口は西武狭山線の西武球場前駅の近くで、ベルーナドームがあるため、多くの観光客が訪れます。当地域はもともと狭山丘陵にある農村でしたが、隣接する勝楽寺に人工湖の狭山湖が設けられたことにより、観光地としての発展が始まりました。特に戦後には西武グループによるスキー場や西武ライオンズ球場の開発が進み、一帯はレジャーランドとして知られるようになりました。

地価と経済

地域の住宅地の地価は、2015年の公示地価によれば11万2000円/m²となっており、そこそこの不動産価値を持っています。観光地の発展やレジャー施設の集積が影響を与えていると考えられます。

歴史的背景

上山口の歴史は1889年に始まります。この年、町村制施行に伴い上山口村が発足し、地元の山口村、勝楽寺村と組合を結成しました。1902年にはこれらの村が再編成され、山口村が新たに形成されました。1929年には武蔵野鉄道山口線が開通し、1943年には上山口が所沢町の一部となりました。市制施行により1950年に所沢市となり、様々な地域発展が続きました。

教育と福祉

上山口には所沢市立上山口中学校があり、地域の子どもたちが通っています。また、山口西保育園も存在し、教育と福祉面での基盤が整っています。

交通アクセス

上山口へのアクセスは、西武狭山線や西武山口線により非常に便利です。西武球場前駅が近く、これによって都市部との連携もスムーズです。また、様々な道路が交差しており、「椿峰ニュータウン西」や「西武ドーム」といった交差点を通ることができます。バスは「上山口」や「西武球場前」といった停留所があり、地域内での移動も容易です。

文化と施設

上山口はスポーツ施設も充実しており、埼玉西武ライオンズの本拠地であるベルーナドームや、二軍の練習場であるCAR3219フィールド、さらに狭山スキー場があります。公園や霊園も点在し、地域住民や観光客にとって魅力的な環境が整えられています。寺社も多く、堀口天満天神社や狭山不動尊、山口観音など歴史的な遺産も多数存在します。

上山口は、自然と歴史が息づく地域でありながら、時代の変化に対応した魅力的な観光地と居住環境を提供しています。

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