上戸駅 (石川県)

上戸駅の概要

上戸駅（うえどえき）は、石川県珠洲市上戸町寺社に位置した無人駅で、能登線の一部でした。運行は2005年4月1日に廃止され、その結果、上戸駅も廃駅となりました。駅の歴史やその周辺の情報について詳しく見ていきましょう。

駅の歴史

上戸駅は1964年9月21日に開業されました。この駅は日本国有鉄道（国鉄）のもと旅客のみを扱う無人駅としてスタートしました。開業当初から地元住民に利用されており、コミュニティの重要な交通拠点となっていました。

1987年4月1日の国鉄分割民営化に伴い、上戸駅は西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となります。しかし、その後1988年3月25日にはのと鉄道への転換により、同社の能登線の駅として生まれ変わりました。

残念ながら、2005年4月1日には能登線自体が廃止され、その影響により上戸駅も廃駅となってしまいました。開業からの約40年間にわたり、多くの人々に利用されてきた駅の歴史は、珠洲市の地域社会の縮図とも言えるでしょう。

駅の構造

上戸駅は、単式ホーム1面1線を持つ地上駅でした。無人駅であったため、駅員は常駐しておらず、ホーム上には待合所が唯一の施設として存在しました。このシンプルな構造の駅は、気軽に利用できる便利さがありました。

駅周辺の状況

上戸駅の周辺には、珠洲市立上戸小学校があり、地元の子どもたちにとって通学路の一部となっていました。また、珠洲上戸簡易郵便局も近くにあり、地域の人々の生活を支えていましたが、2007年に廃止されています。

加えて、国道249号が駅の近くを通り、海岸沿いの風景を楽しむことができる道でもありました。旧国道は、地元の人々の生活道路として利用され、周辺地域の発展にも寄与していました。

廃止以降のイニシアティブ

上戸駅が廃駅となった後も、地域の魅力を発信するための取り組みは続けられました。2017年9月から10月にかけて開催された「奥能登国際芸術祭2017」では、旧上戸駅がアート作品の展示場所として活用され、地域の再生が図られました。夜間のライトアップも行われ、多くの観光客や地元の人々が訪れることとなりました。

隣接駅

上戸駅の隣には、能登線の鵜飼駅と飯田駅がありました。これらの駅も上戸駅と同様に、当地域において重要な役割を果たしていました。

まとめ

上戸駅は、40年以上にわたって地域の交通を支え続けた歴史ある駅でした。廃駅となった後も地域の文化活動が行われ、地域の絆を深める場として利用されています。上戸駅の存在は、珠洲市の歴史と文化に深く根ざしており、今もなお人々の心に残り続けています。

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