上智大学大学院経済学研究科・経済学部

上智大学経済学部

上智大学経済学部は、本学の中でも特に長い歴史を持つ学部の一つです。その起源は1913年に開設された商科に遡り、商学部を経て、1948年に現在の経済学部として設立されました。社会と経済の変動に応じながら、教育内容や組織の改編を重ねてきました。

学部の特徴と教育

経済学部には、経済学科と経営学科の二つの学科が設置されています。両学科ともに、社会科学の重要な分野として、現代社会が直面する様々な課題を分析し、解決策を模索する力を養うことを目指しています。

経済学科では、経済理論に基づいた論理的な思考力や分析能力の育成に重点を置いています。一般選抜においては、数学IA・ⅡBを必須科目とするなど、数学的な素養を重視する入試制度を採用しており、高度な定量分析能力を持つ人材育成を目指しています。

経営学科では、企業や組織の運営に関する幅広い知識と実践的なスキルを習得します。戦略立案、マーケティング、財務管理、組織論など、多様な側面から経営を学びます。

両学科共通の特徴として、グローバル化に対応した教育プログラムが挙げられます。2016年には経済学英語特修プログラム、2018年には経営学英語特修プログラムが開設されました。これらのプログラムでは、まず経済学または経営学の基礎科目を日本語でしっかりと学び、その後、専門性の高い分野を英語で深く探求します。これにより、国際的な舞台で活躍できる高度な語学力と専門知識を同時に習得することが可能です。

構成

学部
経済学科 (入学定員165人 / 収容定員660人)
経営学科 (入学定員165人 / 収容定員660人)
大学院
経済学専攻
経営学専攻

大学院経済学研究科では、学部で培った知識を基に、さらに専門的な研究を行います。経済学、経営学それぞれの分野で、高度な学術研究や社会への貢献を目指す人材の育成を行っています。

研究活動と刊行物

上智大学経済学会は、学部および大学院における研究活動の成果を発表する場として、紀要「上智経済論集」を定期的に刊行しています。これは、教員や研究者の最新の研究成果を知る上で重要な刊行物です。

著名な出身者

上智大学経済学部および経済学研究科は、政界、経済界、学術界、マスコミ、文化芸能など、様々な分野で活躍する有為な人材を数多く輩出してきました。主な出身者は以下の通りです（一部抜粋）。

政治・行政
斉藤斗志二 (元衆議院議員、元防衛庁長官)
西銘恒三郎 (衆議院議員、復興大臣)
赤谷源一 (元国際連合事務次長)
渥美千尋 (元駐アイルランド特命全権大使)
日野博之 (国際通貨基金[IMF]元アジア太平洋地域事務所長)
経済
秋元征紘 (ナイキジャパン元代表取締役社長)
阿部修平 (スパークス・グループ創業者・社長)
大河原毅 (日本ケンタッキー・フライド・チキン元社長)
東和浩 (りそなホールディングス社長)
諸橋晋六 (三菱商事元会長・社長)
山本悟 (住友ゴム工業社長)
マスコミ
春原剛 (日本経済新聞社編集委員)
高田孝治 (讀賣テレビ放送元会長・社長)
研究
アンナ・チェルノバイ (シラキュース大学准教授)
鈴木亘 (学習院大学教授)
中西徹 (東京大学教授)
日引聡 (東北大学教授、元環境経済・政策学会会長)
芸能
柳家三之助 (落語家)
王様 (音楽家)
藤澤恵麻 (モデル、女優)
アナウンサー
高橋雄一 (元日本テレビ)
新美有加 (フジテレビジョン)
川崎理加 (NHK)
その他
* 海老原嗣生 (コンサルタント)

上智大学経済学部は、その深い歴史と革新的な教育プログラムを通じて、未来を担う人材の育成に貢献し続けています。

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