上智福岡中学校・高等学校

上智福岡中学校・高等学校の概要

上智福岡中学校・高等学校は福岡県福岡市中央区に位置する私立の中高一貫校です。本校は、イエズス会によって運営されている4つの学校の一つで、1932年に設立された「福岡公教神学校」が前身となっています。その後、いくつかの名称変更を経て、1983年にイエズス会の経営となり、現在の名前に改称されました。また、2010年には上智大学との教育提携を結び、2011年には男子校から男女共学へと移行しました。

教育理念と校訓

上智福岡の教育理念は、「より大いなるものを知り、他者に奉仕し、世界への懸け橋となるリーダー」と定義されています。この教育方針は、イエズス会の理念とも共通し、以下の三つの価値が掲げられています：
1. Magis - 常に自己の発展を追求すること。
2. Men and Women for Others with Others - 他者のために生き、他者と共にあること。
3. Excellence - 卓越性を求めること。

校章と校歌

学校の校章には、上智大学の鷲が描かれており、「真理の光」を表すラテン語の文字が含まれています。学校名の英語表記もあしらわれています。また、校歌は2011年に新しく制定され、地域や学校の誇りを映し出しています。

学校生活

上智福岡では、各学年の生徒数が約130〜180名と少数であり、親密な人間関係を育む環境が整っています。制服は季節ごとに異なり、男子生徒はブレザー、女子生徒はブレザーとスカートを着用します。
授業の始まりと終わりには「黙想」と呼ばれる沈黙の時間が設けられ、心を整える時間として尊重されています。

部活動と国際交流

放課後の部活動は任意で、中学生には自習のために「ストゥディウム」が設けられています。また、国際交流として、過去にはニュージーランドとの交換留学が行われていました。教育研修旅行や特別授業も行われ、生徒の視野を広げる取り組みがなされています。

歴史

学校法人としての設立は1932年ですが、様々な変遷を経ています。2016年には、イエズス会系の学校法人に吸収合併されました。全面的に男女共学を導入したのは2015年のことで、それ以降の歴史においても新しい試みが続いています。

卒業生と教育関係者

本校は多くの著名な卒業生を輩出しており、文学界や教育界、ビジネス界など多岐にわたる分野で活躍しています。卒業生のなかには、SF作家やカトリック司教など、多彩な経歴を持つ方々が名を連ねています。

アクセス

交通の便についても便利で、最寄の桜坂駅からは徒歩15分、バス停も近くにあります。

このように、上智福岡中学校・高等学校は、教育理念に基づいた学びの場であり、心豊かな人間を育てることを目指しています。

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