上林直澄

上林 直澄（かんばやし なおずみ）

1998年10月14日生まれ。山形県鶴岡市出身の日本の男子バレーボール選手である。

経歴

学生時代

鶴岡市立鶴岡第一中学校を卒業後、バレーボールの強豪として知られる東亜学園高等学校に入学し、競技に打ち込んだ。高校在学中には、全国の舞台でその才能を開花させ、第69回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会（春高バレー）において、チームの準優勝に大きく貢献する活躍を見せた。高校卒業後は明治大学へ進学し、大学でもバレーボール部で研鑽を積んだ。

競技活動からの離脱と復帰

大学卒業後、上林はすぐにプロバレーボール選手としての道を選ばず、故郷である山形県に戻り、WellOne株式会社に入社した。この期間、バレーボールの第一線からは離れ、社会人として新たなキャリアを歩み始めた。しかし、競技への情熱が再び燃え上がり、社会人2年目を迎えた頃にクラブチームでバレーボールを再開。再びコートに立つこととなった。

社会人リーグでの活躍とプロへの道

競技への復帰後、上林はその実力を遺憾なく発揮し、注目を集める存在となった。特に、2023年に開催された第75回国民体育大会（かごしま国体）では、山形県選抜チームのキャプテンを任され、チームを牽引。そのリーダーシップと活躍により、山形県チームを見事に入賞へと導いた。この国体での活躍が、バレーボール界の識者の目に留まるきっかけとなる。対戦相手として上林のプレーを見ていた筑波大学監督の秋山央氏から、高い評価とともに男子日本代表若手有望選手合宿への参加を打診される。2023年12月に行われたこの合宿に参加し、日本代表監督であるフィリップ・ブラン氏から直接指導を受ける貴重な経験を得た。

これらの経験と実績が評価され、プロリーグ入りへの道が開かれる。2024年3月8日、V.LEAGUE DIVISION1 MENに所属するウルフドッグス名古屋への入団が正式に発表された。そして同年3月30日に行われたV.LEAGUE DIVISION1 MEN 5位決定戦において、プロ選手としてのデビューを果たした。一度競技を離れながらも、社会人リーグでの再起、国体での活躍、そして日本代表合宿参加を経てプロの舞台に立つという、異色の経歴を持つ選手として注目を集めている。

人物

兄に上林敬澄（かんばやし たかずみ）氏がいる。兄もバレーボール選手であり、ポジションは上林直澄と同じセッターである。敬澄氏も日本大学卒業後に一時競技から離れていたが、後に復帰し、2024年にV.LEAGUE DIVISION2 MENの東京ヴェルディへ加入しており、兄弟揃って一度はバレーボールを離れながらも、再びトップレベルでプレーを続けているという共通の経歴を持つ。

所属チーム

東亜学園高等学校（2014年-2017年）
明治大学（2017年-2021年）
国体山形県選抜
ウルフドッグス名古屋（2024年-）

もう一度検索