上畑温泉

上畑温泉の概要

上畑温泉（かみはたおんせん）は、秋田県横手市増田町狙半内に位置する温泉です。この温泉は、独特の泉質を有しており、主にカルシウム・ナトリウム - 硫酸塩泉に分類されています。こうした泉質は、様々な健康効果があるとされ、特に動脈硬化症や切り傷、やけど、さらに慢性皮膚病に対しても効能が期待されています。

温泉街の様子

上畑温泉には、源泉を共有する公共温泉施設がいくつか存在します。「さわらび」は宿泊施設を兼ね備えており、訪れる人々に温泉の魅力を提供しています。また、「ゆ〜らく」は宴会場もあり、日帰り入浴の利用が可能でした。しかし、2019年にはこの双方の施設が、運営上の理由から相次いで全面休業に入ってしまいました。2023年3月現在、両方の施設は休館中の状態にあります。

歴史と運営の変遷

この温泉の歴史は1991年に遡ります。設立当初から、上畑温泉「さわらび」と「ゆ〜らく」は横手市の第三セクターによる指定管理施設として運営されてきました。しかし、2018年に民間に譲渡されたものの、2020年には再び横手市へ返還される形となります。2023年8月には、漏水などの設備の不具合が発見され、さらなる深刻な損傷が報告されました。その結果、同年11月には両施設の運営再開が断念される事態となりました。

アクセスについて

上畑温泉へ訪れるには、いくつかの方法があります。最寄りの駅はJR東日本の奥羽本線、十文字駅です。そこからは、国道342号と秋田県道274号中村上吉野線経由で約19キロメートルの距離となります。また、かつては羽後交通の路線バスも運行されていましたが、現在の状況については確認が必要です。最寄りのインターチェンジは東北中央自動車道の十文字ICです。

結論

上畑温泉は、健康に寄与する特性を持つ温泉地としての認知度が高い一方で、近年の運営に関する問題から、その魅力を十分に発揮できていないのが現実です。また、休館中のテンションが続く中、この温泉の将来に期待を寄せる声も少なくありません。今後の運営再開を望む人々にとって、上畑温泉の動向に注目することが重要です。

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