上秋津

上秋津（かみあきづ）について

上秋津は和歌山県田辺市の一部であり、2020年3月末時点での人口は3,165人です。郵便番号は646-0001です。本記事では、この地域の地理や歴史、交通情報などを詳しく紹介します。

地理

上秋津は、田辺市中心部の北方に位置し、右会津川の中流域にあたります。周囲には、稲成町や秋津町といった地区が接しており、南側では下万呂や上万呂、東側では上三栖や長野と隣接しています。物理的に南北に貫通するのは和歌山県道29号田辺龍神線であり、さらに東へ分岐するのが和歌山県道209号長野上秋津線です。地域の特性として、豊かな自然に囲まれた環境があります。

山岳と河川

上秋津周辺にはいくつかの著名な山が存在します。衣笠山や重善山、竜神山、三星山、高尾山など、それぞれの山には美しい景色や多様な登山道があり、ハイキングを楽しむ人々に人気です。また、右会津川や久保田川、稲屋川、佐向谷川などの河川も流れ、地域の自然環境に重要な役割を果たしています。

歴史

上秋津という町名の由来は、水門や湊の神である速秋津彦と速秋津姫に由来しています。幕末には牟婁郡上秋津村が存在し、紀州藩の安藤氏の支配下にありました。1868年には田辺藩領となり、明治4年には田辺県、さらに和歌山県に移管されました。その後、1879年に所属郡が西牟婁郡に変更されます。

1889年の町村制施行により、近世からの上秋津村が独立した自治体を形成しましたが、1956年に中芳養村、上芳養村、秋津川村、三栖村、長野村と合併して牟婁町が発足し、1964年には田辺市に編入されました。1957年には社団法人上秋津愛郷会が発足し、地域の財産管理や福祉活動が展開されています。

交通

地域の交通機関としては、龍神自動車のバスが運行されています。主要な路線は龍神線で、紀南病院や紀伊田辺を通り、上秋津から龍神温泉や高野山にもアクセス可能です。また、前平線及び西原線も利用可能です。

道路では、和歌山県道29号田辺龍神線と209号長野上秋津線が主要な移動手段となっています。

教育と地域施設

上秋津には田辺市立上秋津中学校と田辺市立上秋津小学校があり、地域の教育機関も充実しています。また、地元の特産品を扱う秋津野直売所『きてら』や、観光スポットである龍神宮、磐上神社、中宮神社、千光院、龍光院白浜別院なども訪れる価値があります。

まとめ

上秋津は自然環境の豊かさと歴史的背景を持つ地域であり、交通の利便性も高く、地域住民の生活を支えています。地域の連携や活動を通じて、未来へ向けてさらに発展していくことが期待されます。

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