上越観光開発

上越観光開発株式会社（じょうえつかんこうかいはつ、英文表記: Joetsu Investments Limited）は、日本の新潟県南魚沼市樺野沢に本社を構える企業です。同社は主に観光レジャー事業を展開しており、その活動の中心となるのは、広大な敷地内に様々な施設を備えるホテルグリーンプラザ上越です。

主な事業内容と施設

上越観光開発の事業は多岐にわたりますが、根幹をなすのは宿泊施設の運営と、それに付随するレジャー施設の経営です。主要な施設としては、以下のものが挙げられます。

ホテルグリーンプラザ上越: 同社が運営する大型リゾートホテルで、通年で宿泊客を迎えています。
上越国際スキー場: ホテルに隣接する大規模スキー場。冬期シーズンには国内外から多くのスキーヤー、スノーボーダーが訪れます。
上越国際当間スキー場: 子会社である当間高原開発が建設に関わったスキー場です。
なかさと清津スキー場: かつて同社が運営していましたが、現在は営業を休止しています。
* 十日町市松代ファミリースキー場: 新潟県十日町市に位置し、松代総合開発と共に指定管理者として運営に携わっています。

これらのスキー場事業に加え、グリーンシーズンには自然を生かした様々なアクティビティを提供する上越国際プレイランドの運営も行っています。また、近年は農業分野への参入としてアグリ事業も展開しており、事業領域を広げています。

沿革

上越観光開発の歴史は、1968年（昭和43年）12月20日に帝国観光によって上越国際スキー場が開業したことに端を発します。このスキー場が現在のリゾートの礎となりました。

その後、1981年（昭和56年）12月には安達事業グループが上越国際スキー場の経営権を取得し、同時に中心施設となるホテルグリーンプラザ上越の本館がオープンしました。翌1982年（昭和57年）にはホテルのアネックス棟、1983年（昭和58年）には新館が相次いで開業し、宿泊施設の規模が拡大しました。

1984年（昭和59年）には上越国際当間スキー場が開業し、同じ年に上越国際プレイランドも営業を開始しました。ホテルの拡張は続き、1985年（昭和60年）にはコネクションI、1989年（平成元年）にはコネクションIIが完成し、現在のリゾートホテルの姿が形成されました。

サービスの充実も図られ、1997年（平成9年）には地下1,250メートルの地点から源泉温度48℃の温泉掘削に成功し、ホテル内で温泉を楽しむことが可能になりました。2003年（平成15年）にはアネックス棟が新築され、施設の近代化が進められました。

会社の経営体制に関しては変遷があり、2006年（平成18年）にはJoetsu Investments Limited（モルガン・スタンレー関連）が株式のすべてを取得して株主となりました。その後、2013年（平成25年）には株式会社LSSが全株式を取得し、現在に至っています。

まとめ

上越観光開発は、半世紀以上にわたり新潟県南魚沼地域における主要な観光拠点として、ホテル、スキー場、プレイランドといった多様なレジャー施設を運営してきました。これらの事業を通じて地域経済に貢献し、多くの人々に憩いの場を提供しています。歴史に培われた豊富な経験と施設群を活かし、今後の観光需要の変化にも対応しながら事業を展開していくことが期待されます。

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