上野幸秀

上野幸秀：超電戦士バトレンジャーの軌跡

上野幸秀（うえの ゆきひで、1970年7月19日 - ）は、日本のプロレスラーであり、覆面レスラーとしては超電戦士バトレンジャーの名で知られています。FMWの一期生としてデビューし、そのユニークなキャリアを築き上げてきました。

FMWでのデビューと初期

上野はFMWの旗揚げメンバーの一人。同期にはフライングキッド市原と三宅綾がいます。当初はレフェリーを務めていましたが、1990年1月17日にザ・シューター2号（正体は三宅綾）との異種格闘技戦でレスラーとしてデビューしました。FMWの「なんでもあり」の精神の下、上田勝次との異種格闘技戦や、パンダの着ぐるみレスラー、レイ・パンディータとのコミカルな試合など、プロレスの幅を広げる様々な試合を経験。江崎英治（後のハヤブサ）のデビュー戦では、エル・パンディータとのタッグで相手を務めました。

メキシコでの武者修行

1992年からはメキシコへ武者修行に。当初は忍者風マスクマン「カミカゼ・ニンジャ」として活動しましたが、スペル・ムニェコとのコントラ・マッチに敗れ、マスクを剥奪されます。その後、ウルトラ・タイガーとして再びメキシコのリングに上がり、シューティング・スタイルで蹴りを多用したファイトを展開。現地ではアミーゴ・ウルトラやウルトラ・タロウ（シコシス）と「ウルトラ・ファミリー」なるトリオを結成し、試合を行いました。

超電戦士バトレンジャーとして

帰国後、上野は特撮ヒーローをイメージした覆面レスラー「超電戦士バトレンジャー」としてFMWに再デビュー。当初は厚手のマスクとコスチュームで動きが制限されていましたが、後に改良され、リングネームも超電戦士バトレンジャーZに改められました。

FMW退団後

1995年にFMWを円満退社。以降は素顔の上野幸秀と超電戦士バトレンジャーの二つの顔を使い分け、フリーランスとして様々なインディー団体で活動。2004年にはカナダのプロレス団体ECCWにも参戦しました。

2013年にはZERO1主催の「なにわ大花火」にバトレンジャーとして参戦。栗栖正伸、リッキー・フジ、黒田哲広、フライングキッド市原、ザ・シューターとのタッグで、大矢剛功率いる悪役軍団と対戦しました。

得意技とタイトル歴

上野の得意技は、ハイパートルネード、トルネードバスター、GTHなど。IWA世界ジュニアヘビー級王座、インターナショナルジュニアヘビー級タッグ王座、大阪名物世界一王座などのタイトルを獲得しています。

三宅綾との友情

同じくFMWで活躍した三宅綾とは幼なじみ。中学生の頃には新日本プロレス入門を志し、山本小鉄の出待ちをしたことも。FMW入門の際も、三宅に誘われたことがきっかけでした。三宅がザ・シューター2号としてデビューした際の相手は上野であり、後に素顔で試合を行うようになった三宅との対戦は「親友対決」としてFMWの前座戦線を盛り上げました。WARでの対戦では、お互いに緊張してしまい、不本意な内容だったと三宅は語っています。

現在

現在も上野は、超電戦士バトレンジャーとして、インディー団体を中心に活動を続けています。そのアグレッシブなファイトスタイルと、観客を魅了するパフォーマンスは、多くのファンを惹きつけています。

外部リンク

超電戦士バトレンジャー OFFICIAL BLOG - Ameba Blog
超電戦士バトレンジャー (@BATTRANGER) - X（旧Twitter）

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