上野晃

上野晃（うえの あきら）氏は、1952年2月6日に石川県羽咋市で誕生した日本の男性アナウンサーです。駒澤大学を卒業後、アナウンサーとしての道を歩み始めました。

1976年にテレビ和歌山（WTV）に入社し、テレビ局アナウンサーとして活動を開始。その後、1980年春にテレビ埼玉（TVS）へ移籍しました。テレビ埼玉では報道制作局アナウンス室長を務めるなど、局の主要メンバーとして活躍しました。約22年間にわたる局アナとしてのキャリアを終え、1998年からはフリーアナウンサーに転身し、現在も第一線で活躍を続けています。

上野氏の長年にわたるアナウンサー人生は、スポーツ実況を中心に展開されてきました。テレビ和歌山、テレビ埼玉時代から、そしてフリー転身後も、プロ野球、ゴルフ、サッカーをはじめとする様々なスポーツ中継でメイン実況を担当しています。特にテレビ埼玉（現在のテレ玉）においては、長らくスポーツ中継の顔として、地域に根差した実況で多くの視聴者に親しまれてきました。フリーとなってからも、テレ玉のスポーツ中継に加え、CS放送などでも幅広いスポーツジャンルの実況を手掛けています。

プロ野球中継では、パシフィック・リーグの試合を多く担当しています。テレビ埼玉制作の埼玉西武ライオンズ戦や北海道日本ハムファイターズ戦の実況を長年務めたほか、GAORAやスカパー！では東北楽天ゴールデンイーグルス戦などを担当。東京MXの「パ・リーグ応援宣言!ホークス中継」では、特にホークスのビジター戦を中心に実況を行っています。また、TBSチャンネル2の横浜DeNAベイスターズ戦などセントラル・リーグの試合や、MLB中継の実況経験もあります。

サッカー中継においても、Jリーグを中心に活躍。テレビ埼玉の「スーパーJリーグマッチ」で浦和レッズ戦を数多く実況したほか、スカパー！向けのJリーグ中継や、TBSチャンネルのさいたまダービー実況なども手掛けました。テレビ埼玉で1993年から放送された浦和レッズ応援番組「GO!GO!レッズ」では、番組開始当初のMCを務め、サッカーファンからの支持も集めました。

野球やサッカー以外にも、ゴルフ番組「ビバ・ゴルフ」、アメリカンフットボール中継、都市対抗野球大会中継など、様々なスポーツ実況を経験しています。また、高校野球の地方予選大会にも長く関わっており、テレビ埼玉時代から埼玉大会（特に開会式や決勝戦）や、一時期は千葉大会の実況も担当。高校サッカー埼玉大会の実況も手掛けるなど、アマチュアスポーツの分野でも重要な役割を担ってきました。

テレビ埼玉在籍時には、スポーツ番組に加えて、スポーツ以外の番組も担当し、その多才ぶりを発揮しました。ニュース番組「テレメディア730」や、情報番組「常盤6丁目情報局」など、報道や情報バラエティの分野でも安定した進行を務めました。

アナウンサーとしての実務経験に加え、後進の育成にも尽力しており、ティーシーピーアーティスト（TCP Artist）で講師を務め、若い才能の指導にあたっています。

約50年近いキャリアの中で、特にスポーツ実況の分野で確固たる実績を積み重ねてきた上野晃氏。その豊かな経験と的確な言葉選びは、多くの視聴者にスポーツの魅力や感動を伝え続けています。局アナ、フリーランスという立場の変化を経ながらも、常に実況の最前線で活躍し続けるベテランアナウンサーです。

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