上野毛駅

上野毛駅について

上野毛駅（かみのげえき）は、東京都世田谷区上野毛にある東急電鉄大井町線の駅であり、駅番号はOM14で示されている。1929年に開業以来、数々の改良を重ねており、現在の駅舎は2007年に新たに完成したものである。

駅の歴史

上野毛駅は、当初は目黒蒲田電鉄の二子玉川線として開設されたことから始まった。1999年には自動改札機が新設され、2006年からは駅改良工事が行われた。特に2007年12月には新しい駅舎が使用開始となり、旧駅舎はその後休止されることとなった。その後、2010年に旧駅舎は再び使用されており、改良工事は2011年に完了している。

駅構造

上野毛駅は地上駅であり、掘割内に線路が通過している特徴的な形態を持つ。島式ホーム1面3線の構成で、上り線（大井町方面）は通過線を設けており、平日の朝夕には急行列車が各停を追い抜くためにこの通過線を利用することがある。

照明はLEDが採用されており、駅の近代的なイメージを強調している。

駅舎の特徴

駅舎は、「不動橋」と呼ばれる陸橋を跨いであり、上野毛通りに沿って二棟の駅舎が建てられている。これら二棟は屋根を共有しており、非常にユニークな形状を成している。駅舎の設計は著名な建築家、安藤忠雄によるものである。駅舎には「正面口」と「北口」の2つの改札口があり、両方の入り口にはテナントも入居している。特に北口には自転車駐輪場が設けられており、利便性向上に寄与している。

改良工事の詳細

上野毛駅の改良工事は、2006年から始まり、バリアフリー対応が主な目的であった。この工事では、エスカレーターやエレベーターの設置が行われ、多様な形状の利用者がアクセスしやすいように改善された。旧駅舎はもともと北口の位置にあり、バリアフリーには対応していなかったが、現在の構造ではこれが解消されている。沿線の急行運転も可能となり、2008年からは通過線が設置され、急行が利用できるようになった。

利用状況

上野毛駅は、2024年度の予測で1日平均乗降人員が22,230人になる見込みであり、地域の交通利便性を高めている。駅の周辺には世田谷区役所や多摩美術大学、日本菓子専門学校などの教育機関や公共施設が集まっており、人々の利用が絶えない。

駅周辺の施設

駅近くにはさまざまな施設が存在する。世田谷区役所や東京都公文書館などの公共機関が立地し、また多摩美術大学のキャンパスも駅から近い。周囲には、五島美術館や玉川野毛町公園、上野毛自然公園などの文化的施設や、自然が豊かに残る空間も点在している。

交通アクセス

上野毛駅は、東急バス路線も整備されており、周辺地域へ向かうアクセスも非常に便利である。また、毎年8月には世田谷区たまがわ花火大会が開催され、この際駅周辺は混雑した賑わいを見せる。

上野毛駅はその歴史と共に進化し続けており、地域の重要な交通拠点として機能している。

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