上野聡行

上野 聡行（うえの あきゆき）氏は、1974年8月31日生まれの日本の男性アナウンサーです。東京都狛江市で育ち、現在は熊本県民テレビ（KKT）に所属しています。親しみやすい人柄から「アッキー」という愛称で多くの視聴者に親しまれています。

経歴

上野氏は、國學院大學久我山高等学校を経て上智大学を卒業後、1997年に熊本県民テレビに入社しました。長年にわたりKKTのアナウンサーとして活躍し、過去にはアナウンス部門の責任者であるアナウンス部長も務めた経験があります。

主な担当番組

KKT入社以来、多岐にわたるジャンルの番組を担当してきました。初期には日本テレビ系の情報番組『ズームイン!!SUPER』で熊本担当キャスターとして全国にも顔を見せました。また、自社制作の情報番組にも深く関わり、かつてメインキャスターを務めた『金曜テレビタ350』や、その後継番組にあたる『テレビタミン』、そして『てれビタ』で長期間にわたり活躍しました。特に『てれビタ』では、2018年4月から2024年3月までメインMCを務め、夕方のKKTの顔として視聴者に情報を届けました。

その他にも、『Saturday ココSmile サタデココ』のMC（2018年3月まで）や、『ROCKET COMPLEX』でのナレーション、そして現在も担当している『KKTニュース』や様々なスポーツ中継の実況など、報道から情報、バラエティ、スポーツまで幅広い分野でその声と姿を届けています。

エピソード

上野アナウンサーは、そのキャリアの中でいくつかの印象的な出来事を経験しています。

一つは、2013年12月30日に国立競技場で行われた第92回全国高等学校サッカー選手権大会の開幕戦での出来事です。この試合の実況を担当したのですが、対戦カードは地元である熊本代表の熊本国府高校と、自身が卒業した國學院大學久我山高等学校という、まさに自身のルーツに深く関わる組み合わせでした。事前に熊本国府高校を取材した際、佐藤光治監督をはじめ関係者から冗談交じりに「どっちを応援するんですか？」と聞かれたというエピソードは、地元と母校、双方への思いが交錯する状況を物語っています。（試合は2対1で熊本国府が勝利しています。）

もう一つは、2016年4月21日に放送された読売テレビ制作の情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』での取材中の出来事です。この日、熊本で取材を行っていた上野アナウンサーは、鹿児島から来ていた焼き芋屋を取材しました。その際、雨が降る中で焼き芋を買うために並んでいた若い女性二人に対し、カメラが回っている中で離れるように促すような言動をとりました。この様子が生放送で全国に放送されたため、放送後、視聴者から「女の子がかわいそうで見ていて不快だった」といった批判的な声が多数寄せられる事態となりました。この件は、生放送での取材における配慮の難しさや、視聴者の反応の厳しさを改めて浮き彫りにした出来事と言えます。

結び

熊本県民テレビのアナウンサーとして、長年にわたり県内の情報発信に貢献してきた上野聡行氏。様々な番組でのMCや実況を通して、多くの視聴者にとって馴染み深い存在です。時には注目を集める出来事もありましたが、その豊富な経験と実力をもって、今後も地域メディアの一員として活躍していくことでしょう。

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