上長磯町

上長磯町（かみながいそまち）

概要

上長磯町は、群馬県前橋市の南東部に位置する地域です。郵便番号は379-2165が割り当てられています。2013年時点での総面積は約0.58平方キロメートルを測ります。地理的には、市内を流れる桃ノ木川の右岸に沿って広がっています。

地名の由来

この地名の由来については、古くこの地域を利根川が流れていた時代に、その川岸が磯であったことにちなむと伝えられています。

歴史

上長磯町を含む地域は、江戸時代頃にはすでに地名として認識されており、当時から前橋藩の領地でした。もともとは、現在の前橋市下長磯町にあたる下長磯村と一つの村を形成しており、「長磯村」と総称されていました。

歴史を遡ると、戦国時代の記録にもこの地の名が見られます。例えば、「彦部文書」に収められている山内上杉氏の所領に関する文書「上州之内　持分之事」の中には、戦国時代に「大胡庄之内･･･長安村」という名で記された箇所があり、これが現在の長磯地域の一部を指すと考えられています。

天正18年（1590年）に平岩親吉が前橋城主として入封して以降、上長磯地域は江戸時代を通じて一貫して前橋藩の支配下にありました。

長磯村が上長磯村と下長磯村に分かれた時期については、寛文8年（1668年）に編纂された「上野国郷帳」ではまだ「長磯村」として一体で記述されているのに対し、元禄15年（1702年）の「元禄郷帳」ではすでに上長磯村と下長磯村がそれぞれ個別に記載されていることから、この約30年ほどの間に分村が実施されたものと推測されています。

明治維新後の近代地方制度改革において、上長磯村は大きな変遷を遂げます。明治22年（1889年）4月1日に町村制が施行されると、上長磯村は天川大島村、上大島村、女屋村、東上野村、野中村、下長磯村、小島田村、小屋原村、下大島村、笂井村、上増田村、下増田村、駒形新田といった周辺の村々と合併し、南勢多郡木瀬村が成立しました。これにより、上長磯は木瀬村の一部となります。

さらに明治29年（1896年）4月1日には、南勢多郡と東群馬郡が統合され、新たに勢多郡が誕生しました。この郡の再編により、木瀬村は勢多郡に属することになりました。

戦後の昭和時代に入り、市町村合併が進められる中で、昭和30年（1955年）4月1日、木瀬村の一部地域が前橋市へ編入されることとなります。この時、上長磯のほか、天川大島、上大島、女屋、東上野、野中といった地区が前橋市に組み込まれました。これにより、上長磯は「前橋市上長磯町」となり、現在に至っています。

地理

地域内には、重要な河川として桃ノ木川が流れており、上長磯町はその右岸に位置しています。

交通

鉄道駅は上長磯町内には設けられていません。道路については、主要幹線である国道50号線が地域を通過しています。県道は特に町内を通っていません。バス路線に関する具体的な情報は、提供された資料には含まれていませんでした。

施設

町内には、事業所として関東いすゞ自動車の前橋支店が所在しています。また、信仰の場として稲荷神社が祀られています。この稲荷神社は、かつては村社という旧社格を有していました。

その他

上長磯町における世帯数と人口については、2017年（平成29年）8月31日現在の数値が把握されています（具体的な数値は提供されていません）。また、お子様方が通う市立小・中学校に関しては、学区が定められており、これに基づいて通学が行われています。

（この文章は、提供された情報を基に記述しています。より詳細な情報や最新のデータについては、各出典や公的機関にご確認ください。）

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