下呂市立東第一小学校

下呂市立東第一小学校の歴史と沿革

下呂市立東第一小学校（げろしりつ ひがしだいいちしょうがっこう）は、岐阜県下呂市に存在した小学校です。その名の「東」は、下呂市の東部を指すのではなく、旧・郡上郡東村に由来しています。この学校は、旧・東村内の地域を校区としていましたが、2021年に下呂市の金山地区に点在していた4つの小学校、すなわち金山小学校、菅田小学校、下原小学校、及び東第一小学校が統合されることが決定され、同年の3月に閉校に至りました。

沿革

東第一小学校の歴史を振り返ると、その設立は1908年（明治41年）にさかのぼります。この年、旧・東村にある3つの尋常学校、岩瀬尋常小学校、戸部尋常小学校、東沓部尋常小学校が統合され、新たに「東村立第一尋常小学校」が開校されました。当初は祖師野に位置していた祖師野薬師堂が仮教場として利用されており、旧校舎も一時的に使用されていました。

1911年には「東村立第一尋常高等小学校」と改称され、1913年には現在の場所に移転新築されます。また、1915年には仮教場が正式に認可を受け、岩瀬分教場、戸部分教場、東沓部分教場として独立しました。この後、通常の校舎増築や改築が行われ、1941年には「東第一国民学校」と改称され、その後1947年には「東村立東第一小学校」に名前を戻しました。1947年には新たに「登呂瀬分校」が設置されますが、1959年、1962年、1966年にはそれぞれの分校が廃止されました。

1955年には周辺の町村が合併し、金山町が発足したことで、学校名が「金山町立東第一小学校」に改称されました。1971年には金山町立東第二小学校との統合も行われ、1974年には鉄筋コンクリート造の新校舎が完成しました。1980年代には屋内運動場も完成し、学校の施設が整われていきます。

そして、2004年には下呂町や他の町村との合併が行われ、下呂市が設立されると同時に「下呂市立東第一小学校」となります。最後に、2021年の閉校に際しては、地域社会の変化に対応し、教育環境の再編成が進められ、整った学校生活を送った子どもたちの思い出と共に、その歴史に幕を閉じました。

著名な出身者

この学校からは、プロ野球選手として活躍する加藤翼さんも輩出されており、地域に多くの影響を与える存在となっています。

関連項目

多くの歴史を持つ小学校の廃校として、岐阜県の小学校の廃校一覧にも名を連ねることとなりました。かつての学校生活を振り返ると、地域の教育の一端を担っていたその存在は、地域の歴史において重要な役割を果たしていたと言えるでしょう。

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