下呂町

下呂町の概要

下呂町（げろちょう）は、かつて岐阜県益田郡に存在した町です。2004年3月1日に、周辺の小坂町、萩原町、金山町、馬瀬村と合併し、下呂市が発足したことでその歴史を閉じました。特に下呂温泉は全国的に有名で、観光業が町の主要な産業でした。

地理

下呂町の地理的特徴として、面積の約90%が山林で占められていたことが挙げられます。御嶽山系の山々に囲まれ、標高1,000m級の山々が連なっていました。町の中心部には飛騨川が流れ、その支流となる原川、門和佐川、輪川などが合流していました。

主な山：

湯ヶ峰
白草山

主な河川：

飛騨川
原川
門和佐川
輪川

主な滝:

乗政大滝

隣接していた自治体

益田郡：小坂町、萩原町、金山町、馬瀬村
加茂郡：白川町
恵那郡：加子母村
長野県：王滝村

歴史

古代

『岐阜県益田郡誌』によれば、下呂の地名は「下留」が変化したものとされています。光仁天皇の時代には「大野郡伴有里」の一部でしたが、後に「下留郷」となり、さらに「湯之島・森・小川・三原」など六つの村を合わせて「下呂郷」と呼ばれるようになったと伝えられています。

近世

江戸時代末期には、飛騨国益田郡下呂郷として知られていました。当初は飛騨高山藩の金森氏が統治していましたが、後に天領となりました。

近代以降

1883年（明治16年）6月1日：小川、森、湯之島、東上田の各村が三郷村から分離し、下呂村が発足。
1889年（明治22年）7月1日：川西村の一部であった三原、少ヶ野村を下呂村に編入。
1925年（大正14年）1月1日：町制施行により下呂町（初代）となる。
1955年（昭和30年）4月1日：竹原村、上原村、中原村と合併し、下呂町（2代）が発足。
2004年（平成16年）3月1日：小坂町、金山町、萩原町、馬瀬村と合併し、下呂市が発足。同日、下呂町は廃止。

行政

下呂町の歴代町長は以下の通りです。

初代：今井覚次郎（1955年4月20日～1955年8月1日）
2代：細江辰己（1955年8月9日～1967年8月8日）
3代：斎藤章治（1967年8月9日～1968年12月20日）
4代：斎藤三寸三（1969年1月22日～1977年1月21日）
5代：矢澤鐘三（1977年1月22日～1993年1月21日）
6代：松田正治（1993年1月22日～1997年1月21日）
7代：岡前基三郎 (1997年1月22日～2004年2月29日)

経済

主要産業は観光業であり、特に下呂温泉が有名です。

教育

下呂町には以下の学校がありました。

下呂町立下呂中学校
下呂町立竹原中学校
下呂町立下呂小学校
下呂町立中原小学校
下呂町立上原小学校
下呂町立竹原小学校

2004年以前に廃校となった学校

岐阜県立益田高等学校下呂分校（1974年廃校）
下呂町立下呂小学校東上田分校（1965年廃校）
下呂町立門和佐小学校（1967年廃校）
下呂町立和川小学校（1967年廃校）
下呂町立和佐小学校（1969年廃校）
下呂町立中山小学校（1969年廃校）
下呂町立中山小学校久野川分校（1969年廃校）
下呂町立宮地小学校（1971年廃校）
下呂町立竹原東小学校（1971年廃校）
下呂町立竹原西小学校（1971年廃校）

交通

鉄道路線

JR東海高山本線：焼石駅 - 下呂駅

道路

国道41号
国道257号
岐阜県道62号下呂白川線
岐阜県道88号下呂小坂線
岐阜県道432号門和佐瀬戸線
岐阜県道436号田口洞線
岐阜県道440号乗政下呂停車場線
岐阜県道442号白草山公園線

名所・旧跡・観光スポット

下呂温泉
相生座
大和座
下呂劇場

関連項目

岐阜県の廃止市町村一覧

外部リンク

下呂商工会

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