下白銀町

下白銀町について

下白銀町（しもしろがねちょう）は、青森県弘前市に所在し、江戸時代から現代にかけての豊かな歴史が息づく地域です。郵便番号は036-8356で、2017年6月1日時点での人口は241人、世帯数は139世帯にのぼります。

地理的な位置

下白銀町は弘前城の中心地に位置し、周囲には弘前公園や文化・観光施設が広がっています。北は亀甲町、東には大浦町や蔵主町、南東部には元長町、南部には上白銀町があるなど、さまざまな地域と接しております。また、西側には五十石町と紺屋町が隣接し、非常に多様な環境となっています。

歴史の歩み

下白銀町の歴史は、寛永末年頃に始まります。この時期は、町の一部が堀の片端に設けられた片原町と呼ばれていました。その後、正保2年には「町屋」として確認されており、様々な商業活動が見られます。特に慶安2年には銀町となり、多数の商家や武家屋敷が並び、活気に満ちた町が形成されました。

慶安2年の大火以降、区域は武家地に変わり、「白銀町」と名乗ることになります。こちらの名称は百石町と本寺町を結ぶ鉄砲町が起源とされ、町の様相を変化させました。寛文13年には武家屋敷が22軒存在し、活気があったことを物語ります。

その後、天和3年には「下白銀町」に改名され、江戸時代を通じて独自の発展を続けます。元禄年間に入ると、武家屋敷の移転が進み、中・下級武士の屋敷地区から大名の屋敷街へと変わります。近代に入ると明治3年には修武堂が建立され、さらに明治5年には藩校跡に市立東奥義塾が開校されるなど、教育の場としても重要な役割を果たしました。

また、1877年には地元の地方裁判所が弘前裁判所として移転し、法の中心地としての側面も持つようになります。

現在の施設

現代において、下白銀町は教育機関や医療施設、商業施設が整備されています。特に学校法人のサンモードスクールオブデザインがあり、地域の教育を支えています。また、松枝歯科などの医療機関も利用されています。

商業面では、かつて存在したローソン弘前公園前店が閉店しましたが、その分、地元の文化や伝統が色濃く残っていることが魅力です。通信関連では、NTT東日本弘前支店があり、地域の情報通信を担っています。

文化的な施設としては、弘前市立博物館、郷土文学館、図書館、観光館などがあります。これらの施設は地域の歴史や文化を広める役割を果たしており、多くの住民や観光客に利用されています。さらには、弘前市民会館や弘前文化センターといったホールも、地域のイベントに活用され、地域活性化に貢献しています。

交通アクセス

交通についても、弘南バスによるアクセスが整っており、文化センター前や土手町循環バスが運行されています。これにより、地域内外に移動する際の利便性が確保されています。

下白銀町は歴史にあふれる場所でありながら、現代の生活環境を備えた地域として、今後も多くの人々に支持され続けることでしょう。

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