下福島公園

下福島公園：歴史と自然、そしてスポーツが融合する都市公園

下福島公園は、大阪府大阪市福島区に位置する広大な都市公園です。かつてこの地には大日本紡績株式会社（現ユニチカ株式会社）の福島工場がありました。その工場跡地には、大阪厚生年金病院と共に、下福島公園が建設されました。福島区内でも歴史が古く、面積も最大規模を誇る公園として、地域住民に親しまれています。

公園東側の境界には、明治27年（1894年）に建設された日本紡績株式会社本社工場の赤煉瓦壁の一部が現存しています。この壁は、昭和20年（1945年）の大阪大空襲や明治42年（1909年）の北の大火において、火災の延焼を防いだ歴史的建造物の一部です。実際には、福島4丁目3番地付近の工場外壁が延焼を防ぎ、その高さは3.5メートルにも及んだと伝えられています。

下福島公園の大きな特徴の一つとして、ノダフジの存在が挙げられます。この地はノダフジの発祥の地とされ、福島区の花にも指定されています。公園内にはノダフジが栽培され、訪れる人々の目を楽しませています。また、足利義詮や豊臣秀吉も訪れたとされる藤庵の庭も復元され、公園内に移設されています。（ノダフジ発祥の地の碑は、玉川2丁目の春日神社内に建立されています。）

公園内には、スポーツ施設も充実しています。2001年には下福島プールが改築され、屋内プールとトレーニング施設がオープンしました。2005年からは、指定管理者制度に基づき、コナミスポーツ株式会社が施設の運営管理を行っています。

下福島運動場には、野球グラウンドが2面あり、平日は近隣の学校関係者、休日は一般の野球チームが利用しています。また、運動場外周には480メートルのジョギングコースが整備され、ランナーにも人気のスポットとなっています。

公園の管理は、大阪市役所ゆとりとみどり振興局西部方面公園事務所（靱公園内）が行っています。

下福島公園の主要施設

下福島プール
下福島トレーニングルーム（スタジオ、マシンジム）
下福島運動場
藤庵の庭
有料駐車場
広域避難場所（大阪市の広域避難所に指定）

アクセス

下福島公園へのアクセスは良好です。

鉄道

京阪中之島線 中之島駅 徒歩10分
JR西日本 東西線 新福島駅 徒歩10分
JR西日本 大阪環状線 福島駅 徒歩10分
阪神本線 福島駅 徒歩10分

バス

大阪シティバス 55系統 堂島大橋北詰停留所下車

周辺情報

下福島公園周辺には、地域医療機能推進機構大阪病院、堂島大橋、中之島、大阪府立国際会議場、天神社（下の天神）、福島天満宮（中の天神）などの施設があります。また、近隣には大規模な住宅も建設されています。

都市機構 アーベイン中之島西（2003年竣工、14階建、305戸）
キングマンション堂島川（1998年竣工、43階建、384戸）
ユニライフ福島（1979年竣工、15階建、492戸）

下福島公園は、歴史と自然、そしてスポーツが融合した、大阪市民にとって貴重な憩いの場となっています。

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