不二家フードサービス

株式会社不二家フードサービス

株式会社不二家フードサービス（英称: Fujiya Food Service Co.,Ltd.）は、菓子や洋菓子で知られる株式会社不二家の連結子会社として、かつて存在した外食事業会社です。ファミリーレストランの運営を主軸に、様々な形態の飲食店を展開していました。

沿革

同社の歴史は、1978年3月1日に設立された株式会社不二家ロードサイドレストランに始まります。この設立と同じ年、埼玉県川口市に記念すべき1号店である川口青木店がオープンしました。

その後、2004年4月1日には、親会社である不二家から外食事業部門が会社分割によって移管され、これに伴い社名を株式会社不二家フードサービス（初代）へと変更しました。

2007年には事業再編が行われます。同年8月1日、初代不二家フードサービスは、投資会社である株式会社みのりと不二家の合弁会社、株式会社エフアンドビイに事業を譲渡しました。事業譲渡後、初代の社名は株式会社FFSに変更され、最終的に清算手続きが取られました。一方、事業を引き継いだエフアンドビイは、新たに「株式会社不二家フードサービス」（二代目）として活動を開始しました。

二代目不二家フードサービスはその後も事業を継続しましたが、2021年7月1日、親会社である不二家本体に吸収合併される形でその法人格は消滅し、会社としての歴史に幕を閉じました。

展開していた事業と店舗業態

不二家フードサービスは、長年にわたり多様な飲食業態を展開していました。

主要なブランドとしては、同社の根幹を成す「不二家レストラン」がありました。また、小田急百貨店内に「Five F Dining(ファイブ・エフ・ダイニング)」を出店していた時期もあります。

子供たちに人気の「アンパンマンこどもミュージアム」内では、「アンパンマン＆ペコズ キッチン」を展開し、キャラクターの世界観を活かした飲食体験を提供していました。

さらに、手軽に楽しめる「プレミアム ミルキーソフトクリーム」というソフトクリーム専門店や、宮崎牛をメイン食材とする高級鉄板焼きの店「銀座不二家みやちく」といった、個性的な業態も手掛けていました。

一方、過去には実験的なファミリーレストランとして「ブロンズパロット」というブランドも存在しましたが、こちらは後に廃止されています。

店舗の推移

設立以来、全国各地に不二家レストランをはじめとする店舗網を構築していましたが、その歴史の中で多くの店舗が閉店しています。特に2007年から2009年にかけて、および会社が解散する直前には多数の店舗が閉鎖されました。これらの閉店店舗は、北海道から本州各地、関西地方に至るまで広範な地域に及びました。

営業を継続している一部の店舗は、親会社である株式会社不二家に事業が引き継がれ、現在も「不二家レストラン」として営業を続けています。

このように、株式会社不二家フードサービスは、不二家グループの外食部門を担う重要な存在でしたが、約43年の歴史を経て、最終的に親会社への統合という形でその役割を終えました。

関連事項

株式会社不二家
外食産業
ファミリーレストラン
アンパンマン（関連店舗の存在から）
* 洋食

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