不動院 (徳島県松茂町)

不動院の紹介

不動院（ふどういん）は、徳島県板野郡松茂町の広島字宮ノ後に位置する、高野山真言宗に属する寺院です。山号は海辺山とされ、本尊には不動明王が祀られています。不動院は新四国曼荼羅霊場の第三番札所であり、地域の信仰の中心として親しまれています。

歴史

不動院の歴史は寛文年間（1661年-1673年）に遡ります。この期間に、宥真が巡錫の際に三好長治の念持仏であった不動明王を本尊として安置しました。宥真はその後、一つの寺院を設立しました。不動明王は仏教の中で非常に重要な存在であり、護法の神として信仰を集めています。

さらに、1901年（明治34年）には成田山のご分身を勧請して、「身代わり不動」としての信仰も広がりを見せました。これは、信者たちが不動明王に対する信仰心を強め、地域社会の中で深く根付くことに寄与しました。

文化財

不動院には貴重な文化財も多く存在します。その中の一つが、下西国三十三ヶ所一番霊場の絵天井で、1986年（昭和61年）3月25日に松茂町の指定有形文化財に認定されています。この絵天井は、不動院の第11世住職である金亀義雄によって建立されたもので、西国三十三所の霊場を巡り、それぞれの霊場から持ち帰った砂を用いてミニ霊場である下西国三十三ヶ所を精巧に再現しました。これにより、地元の文化や信仰を後世に伝える重要な役割を果たしています。

交通アクセス

不動院へのアクセスは非常に便利です。徳島自動車道の「徳島インターチェンジ」から車で約20分の距離にあり、訪れるには最適な立地に恵まれています。訪れた際には、不動明王の霊力を感じると共に、歴史や文化に触れる良い機会となるでしょう。

まとめ

不動院は、地域の信仰の場であるだけでなく、豊かな歴史や文化が息づく寺院として、訪れる人々に深い印象を残します。地域の皆様に愛されるこの寺院をぜひ訪れて、その魅力を体感してみてください。不動院の存在は、信仰の厚い地域の文化を今に伝える重要な場所であると言えるでしょう。

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