丑三つ亭

丑三つ亭

『丑三つ亭』（うしみつてい）は、毎日放送（MBSテレビ）で不定期に放映されていた寄席スタイルの演芸番組です。この番組は、視聴者に楽しんでもらえるような独特な謎掛けをテーマにしており、若手落語家たちが真剣勝負を繰り広げます。

番組の概要

この番組の初回は2006年5月26日に放送されました。主演には宮根誠司が司会を務め、桂ざこばが判定を担当しました。また、落語作家の小佐田定雄や桂米朝、林家染丸といった著名なアーティストも参加していました。特に初回放送では、スタジオに集まった42人の若手落語家が「落語家とかけて」というお題を基に、夜通しで謎掛けに挑戦する様子が展開されました。

この企画には、巧妙な回答を出せた参加者が順にスタジオから帰されるというルールがあったため、42人全員が解放されるまでスタジオから出ることができませんでした。しかし、参加者の中には、意図的に回答を思いつかないふりをしてテレビに長く映ろうとする者もおり、これを受けて2回目以降はルールが変更されました。以降は1対1のスタイルで駄洒落や落語の技術を競う方式に変わったのです。

放送の経緯

番組は大いに評判を呼びましたが、次第にMBSの編成や司会者の宮根が生放送番組『情報ライブ ミヤネ屋』や『Mr.サンデー』を担当するようになったため、放送枠の調整が必要となりました。また、桂米朝が2015年に亡くなると、番組は第3回を以て休止状態に入りました。最後の放送は2007年10月6日でした。

放送日

• - 第1回：2006年5月26日
• - 第2回：2007年3月27日 24:25 - 25:25
• - 第3回：2007年10月6日 15:24 - 17:00

スタッフ

この制作には多くのスタッフが関与しており、構成には武輪真人と上地茂晴が名を連ねています。技術面では高木久之が担当し、映像のクレーン操作には保山耕一が関与していました。編集作業には杉野輝雄が、効果音には久保秀夫が参加しています。また、美術の演出は松尾光生が手がけ、タイトルデザインは宮本由紀子が行いました。このほか、ディレクターとしては潮田尚久、前田大助、深井麗子、渡辺恒史、嘉納一貴の5人が名を寄せており、演出は遠藤伸哉が担当しました。プロデューサーは長富剛で、チーフプロデューサーには浜田尊弘が務めました。制作面では、ViewとMBS企画がスタッフ協力を行い、毎日放送が製作著作を担当しました。

『丑三つ亭』は、落語という伝統芸能を現代のテレビエンターテインメントと融合させ、多くの視聴者に愛された番組でした。

もう一度検索