世宗文化会館

世宗文化会館は、大韓民国ソウル特別市鐘路区、世宗路に位置する韓国最大級の複合文化芸術施設です。その規模は53,202平方メートルに及びます。

歴史的背景

この地には、かつて日本統治時代に京城府民館というホールが存在していました。戦後、米軍に接収された後、国会議事堂としても使用されました。1961年11月にはソウル市民会館が新たに建設・開館しましたが、1972年12月に火災で全焼するという悲劇に見舞われました。現在の建物は1974年1月に着工され、1978年4月14日に再建されました。

施設概要

世宗文化会館は、多様な文化芸術活動に対応できる施設を備えています。

世宗大劇場: 3,022席を誇る大劇場で、パイプオルガンが設置されています。各座席には液晶モニターが備え付けられており、音楽、イベントなど幅広いジャンルに対応しています。
世宗Mシアター: 609席を有する中規模の劇場で、2007年に開場しました。
世宗室内楽ホール: 443席の室内楽専用ホールで、2006年に開場しました。
世宗Sシアター: 約300席の可動式劇場で、2018年に開場しました。
世宗美術館: 美術作品を展示する美術館。
光ギャラリー: 美術作品を展示するギャラリー。
世宗芸術アカデミー: 文化芸術に関する教育プログラムを提供しています。

その他、コンサートホールや国際会議場も併設されており、国際的なイベントにも対応可能です。7ヶ国語に対応可能な設備も整っています。また、毎年秋にはドラムフェスティバルが開催され、多くの人々で賑わいます。

主なイベント

世宗文化会館では、数々の重要なイベントが開催されてきました。毎年3月1日には三・一運動（三一節）の記念式典が、8月15日には光復節の記念式典が執り行われます。過去には、1980年のミス・ユニバース世界大会や、2005年6月にはNHKのど自慢の収録も行われました。

アクセス

ソウル地下鉄5号線光化門駅の1番または8番出口からすぐの場所に位置しており、交通アクセスは非常に便利です。地下駐車場も完備されていますが、収容台数には限りがあります。

外部リンク

世宗文化会館（韓国語・英語）

世宗文化会館は、ソウルの文化芸術の中心として、今日も多くの人々に利用され、親しまれています。

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