世界の競馬

世界の競馬

「世界の競馬」は、かつてNHK BS1で放送されていた海外競馬の録画中継番組です。1993年4月4日に放送を開始し、不定期ながら30分間の放送枠で、世界各地の主要な競馬レースの模様を伝えていました。2015年12月22日の放送をもって終了しました。

番組概要

この番組では、アメリカやイギリスの3歳クラシック競走（ケンタッキーダービー、イギリスダービーなど）や、ヨーロッパの主要な国際競走（凱旋門賞、ブリーダーズカップなど）を中心に、海外の競馬レースを録画実況していました。近年では、ドバイワールドカップミーティングや香港国際競走など、アジアの主要なレースも放送していました。

実況は主にNHKのアナウンサーが担当していましたが、フリーアナウンサーの土居壮が担当することもありました。レースが開催された直後の週に放送され、その後も再放送されることがありましたが、放送日時が不定であったため、番組表や放送局のホームページなどで確認が必要でした。

2008年度までは、アナログ・デジタル放送ともに画面アスペクト比4:3で放送されていましたが、2009年度からはハイビジョン制作に移行し、デジタル放送では16:9のワイド画面で放送されるようになりました。ただし、資料映像など一部では16:9に対応していないものもあり、その場合は両サイドにタイトルをデザインしたアクセントを入れるなどの工夫が見られました。

2009年からは番組の構成を大幅に見直し、従来のレース実況・解説に加えて、元騎手の岡部幸雄がレースを分析する「岡部幸雄のMaster's Eye」というコーナーが新設されました。2011年からはスタジオ収録となり、岡部幸雄が他の解説者やアナウンサーと共演し、より詳細なレース分析をその場で行うようになりました。

放送した主なレース

番組で放送された主なレースは以下の通りです。

ドバイワールドカップミーティング
ケンタッキーダービー
イギリスダービー
アイリッシュダービー
ロイヤルアスコット開催
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス
アイリッシュチャンピオンステークス
凱旋門賞
ブリーダーズカップ
香港国際競走

また、日本馬が海外のレースに出走した際には、そのレースも放送されていました。

出演者

番組には、以下の出演者がいました。

司会
ウエンツ瑛士（2011年4月 - 2015年12月）
山田さつき（2012年4月 - 2015年12月）

過去の司会者
相川梨絵（2007年 - 2009年3月）
梅垣博子
川原みなみ
栗原由佳（2004年、2006年）
谷原章介（2002年4月 - 2005年3月）
津島亜由子（2005年）
蛍原徹（雨上がり決死隊）（2005年4月 - 2008年）
さがゆりこ（2009年4月 - 2010年）

解説者
奥野庸介
岡部幸雄（「岡部幸雄Master's Eye」コーナー担当、2009年4月 - 2015年12月）
合田直弘

実況アナウンサー
岩佐英治
福澤浩行
白崎義彦
刈屋富士雄
土居壮（フリー、不定期）

特記事項

1999年10月3日には、エルコンドルパサーが出走した第78回凱旋門賞が生中継されました。また、同日に開催されたアベイ・ド・ロンシャン賞も録画中継で放送されました。さらに、2006年10月1日には、ディープインパクトが出走した第85回凱旋門賞が、翌日の0時台にBSと地上波総合テレビで同時中継されました。

番組は2015年12月22日に放送を終了しましたが、長年にわたり海外競馬の魅力を日本のファンに伝えてきた、重要な番組の一つです。

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