世界の結婚式

世界の結婚式

『世界の結婚式』（せかいのけっこんしき）は、1968年11月7日から2002年3月31日までの約34年間、TBS系列で放送されていたドキュメンタリー番組です。この番組は、日本において海外旅行や取材が一般的でなかった時代に、世界中の様々な結婚式を紹介し続けてきました。

番組の特徴

番組は、多種多様な宗教や地域の結婚式を取り上げており、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、さらには南米アンデス山脈に住むインディオの伝統的な儀式まで、幅広い文化を網羅しています。このような多様な結婚式の映像は、現在でも貴重な文化的記録として評価されています。

ナレーションを担当したのは、野沢那智や白石冬美、谷啓、三田村邦彦、榊原郁恵などの著名な声優たちで、彼らの魅力的な語りが視聴者を引きつけました。

番組タイトルの変遷

番組は放送時間帯によってタイトルが変更されることがありました。1970年から1971年には『世界のハネムーン』、1972年から1974年までの期間は『世界の新婚さん』、1974年から1978年には『新・世界の結婚式』として放送されていました。しかし、1979年以降は一貫して『世界の結婚式』というタイトルで放送されました。

放送時間の変遷

この番組は、放送開始から2002年に終了するまで、放送時間が幾度となく変更されました。最初は木曜日の夜22時15分から22時30分の枠で放送され、その後日曜の午前9時30分から9時45分に移動しました。1987年には土曜日の午前10時から10時15分に再移行し、1996年には日曜の朝7時15分から7時30分になり、最終的に2001年には早朝の枠である日曜の5時45分から6時00分に放送されました。これらの時間帯は、関東地区（TBS）でのものであり、他のネット局では異なる放送時間が設定されていました。

番組のスポンサーとネット局

放送開始当初から番組のスポンサーは西川産業（現在の西川）でしたが、1996年からは日曜枠に移動後、DHCがスポンサーとなり、その後複数の企業による提供に切り替わりました。興味深いことに、一部のネット局ではノンスポンサーの状態で放送されることもありました。番組制作はスポーツニッポンの関連会社であるスポニチテレビニュース社（現・スポニチクリエイツ）が手掛けていました。

『世界の結婚式』は、視聴者に異なる文化の結婚式を通じて新たな理解と敬意を育む貴重なプラットフォームを提供しました。

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