世界まるごとHOWマッチ

番組概要

『世界まるごとHOWマッチ』は、1983年から1990年まで毎日放送（MBS）とイーストがTBS系列で共同制作したクイズバラエティ番組である。この番組では、司会者の大橋巨泉が出演者や解答者と共に、世界の貴重品や異国の値段を予測する様子が生放送され、視聴者に新たな知識を提供していた。また、フリップを挙げる際には「せーの、HOWマッチ！」という掛け声がリアルタイムで観衆の反応を引き出していた。

放送の流れ

この番組は基本的に毎週木曜日の放送で、スタート当初は夜10時からの枠だったが、1984年にはゴールデンタイムの8時に移動した。番組の主な内容は、各国の珍しい商品やサービスについての値段を当てるクイズで、この形式が視聴者の興味を引き続けた。特に印象に残るのは、ナレーションや一般解説ではなく、現地の主による直接コールが評判を呼んだことだ。

メインキャスト

番組の主な出演者には大橋巨泉の他に、ビートたけし、石坂浩二といった多才な解答者が名を連ね、解答者たちのやり取りがウィットに富んだものであった。特に、彼らの掛け合いは毒舌とユーモアにあふれており、視聴者に愛される要因の一つとなっていた。

高視聴率を誇った番組

番組は1984年5月31日の放送回で33.8%の視聴率を記録し、安定した人気を誇った。しかし1990年に巨泉の「セミリタイア」に伴い、番組は終了を迎えた。最終回は『さよならスペシャル』として特別版が放送され、ファンたちへ感謝を伝えた。

独特な番組形式

この番組の特異性は、単なるクイズ番組に留まるものではなく、スタジオでの討論と現地リポーターによる報告が複合的に絡み合っていた点である。日本の視聴者は、異国の文化や習慣を知る機会が得られ、楽しみながら学べる場となった。

評判と影響

当時の視聴者や解答者からは、ユーモアを交えた進行が好評だった。特に大橋巨泉はタキシードに蝶ネクタイというスタイルで登場し、文字通り番組を盛り上げていた。彼は「世界のジョーク」としてアメリカンジョークを交えたオープニングトークもしており、自己の存在感を際立たせていた。

その後の展開

番組終了後も、そのスタイルやフォーマットは多くの番組に影響を与え続け、様々な特別企画や後継番組が制作された。現代においても、多くの視聴者の記憶に残る名番組であったことは間違いなく、今後も語り継がれていくだろう。

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