世界コンピュータ将棋選手権

世界コンピュータ将棋選手権

世界コンピュータ将棋選手権（WCSC）は、コンピュータ将棋協会（CSA）が主催する、コンピュータ将棋プログラムの世界選手権です。当初は「コンピュータ将棋選手権」という名称でしたが、海外からの参加者が増えたため、第11回から現在の名称に変更されました。

大会の概要

この大会は、コンピュータ将棋協会が将棋ソフトの技術向上を目的に、毎年ゴールデンウィークに首都圏で開催しています。大会は、一次予選、二次予選、決勝の3日間で行われます。ただし、エントリー数が28チーム以下の場合は一次予選は行われず、すべてのチームが二次予選から参加します。

大会形式

1日目（一次予選）: スイス式トーナメント8回戦。二次予選のシード権を持たないチームが参加し、上位10チームが二次予選に進出します。
2日目（二次予選）: スイス式トーナメント9回戦。二次予選のシード権を持つ18チームと、一次予選を通過した10チームの計28チームで争われます。上位8チームが決勝に進出します。
3日目（決勝）: 8チームによる総当たりリーグ戦（ラウンドロビン形式）で行われます。

※エントリー数が60チーム以上の場合、参加チーム数に応じて二次予選シード数と一次予選通過チーム数が増加します。

主なルール

以下は、2023年11月現在のルールに基づいています。

ハードウェア: プログラムを動作させるコンピュータの台数や種類に制限はなく、ハードウェアの調達能力も評価の対象となります。大規模クラスタを使用したリモート参加も可能ですが、通信トラブルは自己責任となります。
対局ルール: 基本的に通常の将棋と同じですが、入玉時のルールとして、プロで採用されている24点法ではなく、アマチュアで一般的な宣言法ルールを採用します。千日手の場合は引き分けとし、320手で決着がつかない場合も引き分けとなります。
持ち時間: 「15分+1手ごとに5秒追加」のフィッシャーモード・ルールが採用されています。
シード: 前年度の成績に基づいてシード順が決定されます。プログラム名や開発者が変更された場合でも、実質的な後継プログラムと認められればシード権が引き継がれます。上位18チームが二次予選シードとなります。
参加資格: プログラムは、指し手の生成に直接影響を与える部分に何らかの工夫が施されている必要があります。他者の開発したプログラムや教師データを利用することも可能です。
開発者の重複参加: 同一の開発者が複数のチームに参加できますが、他の参加プログラムの指し手生成に主要な貢献をしている開発者との重複は避けなければなりません。

歴代大会結果

（歴代大会結果の表などがあれば、ここに記載）

優勝回数ランキング

（優勝回数ランキングの表などがあれば、ここに記載）

5回優勝した金沢将棋の開発者・金沢伸一郎は「CSA永世選手権者」の称号を得ています。

関連情報

コンピュータ将棋
コンピュータ将棋協会
将棋電王戦
電竜戦
ボナンザ・チルドレン
UEC杯コンピュータ囲碁大会

外部リンク

世界コンピュータ将棋選手権 - コンピュータ将棋協会

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