世界平和教授アカデミー

世界平和教授アカデミーについて

世界平和教授アカデミー（PWPA）は、文鮮明が1973年に韓国で創設した「世界平和教授協議会」を起源とする学者や文化人の団体です。その後、日本においても1974年に正式に設立されました。この団体は、反共主義を基盤とした研究や活動を通じて、国家の安全保障や教育制度に影響を与えることを目的としているとされます。

設立の背景

日本での設立に際しては、文鮮明の提唱により、日韓の教授たちによる親善セミナーが行われ、これに続いて国際的な科学の統一に関する会議が実施されました。この活動の背後には、韓国の情報機関であるKCIAが関与していたと指摘されています。1974年9月28日、134名の教授によって日本の「世界平和教授アカデミー」が設立され、松下正寿が初代会長に就任しました。

主要な活動

アカデミーは1976年から1979年にかけて、日本の保守派学者を動員して「ナショナル・ゴール研究」を推進しました。これは日本の国家目標に関する研究であり、特に安全保障や国防に関する提言が行われました。このプロジェクトには、著名な学者やシンクタンクの責任者が参加し、さまざまな国際的な議論を生み出しました。

一方で、アカデミー内では宗教や思想と科学の統合を試みる非科学的な研究や、民主主義に対する再評価を行う活動も見受けられました。教育制度の改革を通じて、国民に反共主義や国防思想を浸透させることも目指していたと言われています。

近年の動向

最近では、インテリジェント・デザイン説を提唱する「創造デザイン学会」も主催しています。この学説は、宇宙や生命が高い知性を持つ存在によって設計されたとの主張に基づいており、基盤となる統一教会の影響が指摘されています。アメリカに所在する関連団体は、ブリッジポート大学の運営にも関与しており、ニュー・ヨークに本部を置く「国際文化財団」からの支援を得て、その活動が続けられています。

組織とメンバーシップ

日本のアカデミーは、設立当初から約1000人の会員を抱えていたとされ、会員の中には、統一教会のダミー組織であることを知らないまま参加した者もいたと報告されています。多くの大学教授や研究者が名を連ね、その中には政治や教育における重要な提言を行った人物も含まれています。

まとめ

世界平和教授アカデミーは、その設立の背景や研究活動を通じて、反共主義や国防政策について影響力を持つ団体として、日本国内外で注目を集めてきました。今後も、さまざまな議論を業績として残し続けることが期待されています。

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