世界樹の迷宮シリーズ

世界樹の迷宮シリーズ

『世界樹の迷宮』シリーズは、アトラスより発売されている人気RPGシリーズです。世界各地に点在する世界樹と、その周囲に広がる「世界樹の迷宮」と呼ばれる広大な迷宮を舞台に、迷宮に挑む冒険者たちの物語が展開されます。

シリーズ概要

シリーズ第一作『世界樹の迷宮』は2007年にニンテンドーDSで発売され、以降、続編やリメイク、コラボレーション作品などが多数展開されています。

シリーズの特徴として、以下の点が挙げられます。

キャラクターメイク: プレイヤーは、キャラクターの職業、外見、名前などを自由に設定し、自分だけのパーティーを編成できます。
スキルシステム: 各キャラクターは、レベルアップに応じてスキルポイントを獲得し、自由にスキルを習得できます。スキルの組み合わせによって、キャラクターの個性を際立たせることが可能です。
マッピング: 下画面に表示される地図を頼りに、迷宮を探索します。地図は自動的に作成されるのではなく、プレイヤー自身が壁や床、アイコンなどを描き込んで作成する必要があります。このマッピングシステムは、シリーズの大きな特徴の一つとなっています。

主なゲームシステム

キャラクターメイク

プレイヤーは、キャラクターの職業、外見、名前などを自由に設定し、自分だけのパーティーを編成できます。
『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』以降は、プレイヤーが作成した以外のキャラクターも一部の戦闘に参加したり、加入する機会があります。
『新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女』『新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士』では、パーティが固定のストーリーモードが追加され、主人公のみ名前をプレイヤー自身が自分で決定するようになっています。

スキルシステム

各キャラクターはレベルに応じてスキルポイントを獲得していき、それをプレイヤーが自分の好みで割り振ってスキルを習得します。
スキルのレベルを上げると効果が高まりますが、TP消費量が増えるなどのデメリットもあり、また獲得できるポイントに限りがあるため、1キャラクターで全てのスキルを最大レベルまで上げることはできません。
上位のスキルを習得するために、前提として別のスキルが必要となる場合も多い。『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』ではキャラクターレベルによって上位スキルの習得が解禁されるシステムを採用しています。
一度割り振ったスキルレベルを振り直すには、レベルを下げる「休養」をする必要があります。

引退

育ったキャラクターをギルドから削除し、代わりにスキルポイントと能力値にボーナスが付いた新キャラクターを作るシステム。
引退するキャラクターのレベルが高いほど、新しく作成されたキャラクターは大きいボーナスが得られます。
『新』『新2』のストーリーモードでは使えず、キャラクターを削除せずに同様のボーナスが得られるコマンドが追加されています。

サブクラス

『III』『IV』に登場したシステム。本来の職業（メインクラス）の他にもう一つ職業を選ぶことができます。
『III』ではメインクラス専用スキル以外は制限無しで習得できる。『IV』ではメインクラス専用スキルの習得ができないほか、通常スキルも本職の半分までしかレベルを上げることができません。

グリモア

『新』『新2』に登場するシステム。味方や敵のスキルを結晶化した宝石を装備することで、本来使えないスキルであっても使用できるようになります。
『新』では1つのグリモアに最大8つのスキルが登録されたが、『新2』では1つのグリモアにつきスキル1つとなりました。
『新』では不要なグリモアは捨てるしかなかったが、『新2』ではトレードとリサイクルが追加されたことで他のグリモアと交換することができるようになりました。

ゲームマップ

下画面に常に地図が表示されており、それを利用してゲームを攻略していきます。ただし、その地図は最初から描かれてるわけでも自動的に描かれるわけでもなく、自分で描かなければなりません。
これはRPG黎明期に3DダンジョンRPGプレイヤーによってよく行われていた「攻略のため、方眼紙にダンジョンマップを描く」という行為をゲームシステムとして落とし込み、復活させたものです。
地図には、拡大表示で地図の描き込みができる「パーティーマップ」、全体表示で地図の描き込みができない「フルマップ」の2種類があります。

マッピング

このゲームの大きな特色で、DSならびに3DSの特色の一つである下画面のタッチパネルを使い、壁を描く・床を塗る・アイコンを置くなどして自分で地図を描いていきます。
『I』では床を塗れる色が1色だったが、『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』以降は3色に増えました。
『I』ではアイコン数が9種類だったが、『II』では20種類に増えました。『III』では整理が行われ18種類になりました。
短文が描き込めるメモを貼り付けることができ、アイコン・メモ共に1階に置ける数は上限があります。シリーズを経るごとに置ける数は多くなっています。

オートマップ

システム自体は『I』から登場しているが、オートマップの名称は『新』から。歩いた場所の床を自動的に塗ってくれます。塗られる床の色は固定。
『新』からは床の他に自分がいるマスの四方にある壁も描き込まれる設定が選べるようになりました。

オートパイロット

『III』から登場したシステム。地図にルートを設定しておくことで、自動的に目的地まで移行してくれます。
一つ一つ矢印アイコンを置いてルート設定していたが、『新2』では線を引いてルート設定するように変更されました。

フロアジャンプ

『新』『新2』に登場したシステム。任意の階の階段前に瞬間移動でき、使えるのは次の階層に行ける状態や一定以上踏破しているフロアのみで、条件を満たした状態で階段を使うことでその階段前に飛べるようになります。

シリーズ一覧

世界樹の迷宮（ニンテンドーDS、2007年）
世界樹の迷宮II 諸王の聖杯（ニンテンドーDS、2008年）
世界樹の迷宮III 星海の来訪者（ニンテンドーDS、2010年）
世界樹の迷宮IV 伝承の巨神（ニンテンドー3DS、2012年）
世界樹の迷宮V 長き神話の果て（ニンテンドー3DS、2016年）
世界樹の迷宮X（ニンテンドー3DS、2018年）
新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女（ニンテンドー3DS、2013年）
新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士（ニンテンドー3DS、2014年）
世界樹の迷宮Ⅰ･II･III HD REMASTER（Nintendo Switch/Steam、2023年）

コラボレーション作品

ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス
世界樹と不思議のダンジョン

音楽

古代祐三氏がシリーズを通して音楽を担当しています。FM音源を使用した独特のサウンドは、多くのファンを魅了しています。

まとめ

『世界樹の迷宮』シリーズは、独自のゲームシステムと奥深い世界観が魅力のRPGです。手書きの地図を作成しながら迷宮を探索する楽しさや、個性豊かなキャラクターを育成するやり込み要素など、長く楽しめる作品となっています。

もう一度検索